CASC(中国航天科技集団)は日本時間2026年4月17日13時10分、酒泉衛星発射センターから「長征4号丙」ロケットを打ち上げ、搭載していた高精度温室効果ガス総合探査衛星を所定の軌道へ投入しました。CASCやCNSA(中国国家航天局)が打ち上げの成功を報告しています。


打ち上げに関する情報は以下の通りです。


打ち上げ情報:長征4号丙(高精度温室効果ガス総合探査衛星)

・ロケット:長征4号丙(Long March 4C)
・打ち上げ日時:日本時間 2026年4月17日 13時10分
・発射場:酒泉衛星発射センター(中国)
・ペイロード:高精度温室効果ガス総合探査衛星(大気2号 / Daqi-2 / AEMS-2)


今回打ち上げられたのは、中国の「国家民用宇宙インフラ中長期発展規画(2015〜2025年)」に基づいて開発された実用衛星で、高度約705kmの太陽同期軌道で運用され、設計寿命は8年とされています。


CASCは、この衛星は世界で初めて能動型(レーザー)と受動型(高スペクトル分光)を組み合わせた温室効果ガスの統合観測を実現する衛星と説明しています。搭載するセンサーは、大気探査レーザーレーダー、広幅高スペクトル温室効果ガスモニター、赤外高スペクトル大気成分探査装置、紫外高スペクトル大気成分探査装置、雲・エアロゾルイメージャーの計5基で、レーザー、高スペクトル分光、赤外線など複数の手法を統合してCO2やメタン(CH4)などの温室効果ガスや大気汚染物質を広域かつ高精度に観測することが可能です。


CASCはまた、紫外高スペクトル大気成分探査装置に臨辺(リム)観測モードを追加した点も世界初の試みであると説明しており、地表直下方向と大気の縁をとらえるリム方向の同時観測によって、大気成分の水平分布と鉛直構造を同時に取得できるとしています。


2022年に打ち上げられた「大気環境監視衛星(大気1号/GF-5B)」と組み合わせることで、午前・午後の協調観測が可能となり、温室効果ガスや大気汚染物質のモニタリング体制がさらに強化されます。取得データは、気候変動研究、排出削減、大気汚染対策などに活用される見込みです。


関連画像・映像

【▲ 酒泉衛星発射センターから打ち上げられた長征4号Cロケット(Credit:任長勝 / CASC)】

 


文/sorae編集部 速報班 編集/sorae編集部


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