テレビ信州

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須坂市のふるさと納税返礼品の産地が偽装されていた問題で、市が委託業者に対し2億5400万円余の支払いを求めた裁判で、17日に口頭弁論が開かれました。委託業者の日本グルメ市場は「市に損失はない」として請求棄却を求めて争う姿勢です。

17日、長野地裁で開かれた1回目の口頭弁論。法廷に日本グルメ市場の山粼裕次代表の姿はありませんでした。

この問題は須坂市のふるさと納税返礼品で発送などの委託を受けていた「日本グルメ市場」がシャインマスカットなどの産地を偽って発送していたものです。

この裁判で市は、産地偽装で不当に利益を得ていた分の業務委託料と、人件費などの損害賠償を加え、合わせて2億5400万円余の支払いを求めています。

弁護人によりますと「日本グルメ市場」側は、提訴の前に行った交渉で「市は税収を得ていて実質的な損失はない。」などと主張し、裁判では「請求棄却」を求めて争う姿勢を示しています。

次回の裁判は6月5日に開かれる予定です。

須坂市 三木正夫市長
「もちろん私自身、相手(日本グルメ市場)を信じすぎたというミスはあります。それは間違っていると思う。」

17日の定例会見で産地偽装問題について、改めて語った須坂市の三木正夫市長。

おととしの市のふるさと納税の寄付金は県内トップの47億円余。このうち日本グルメ市場が扱っていたのは約24億円分で、全体の半分以上を占めていました。

須坂市仁礼で農業を営む青木髙広さん。まもなく旬を迎えるアスパラガスの選定作業に追われています。

アスパラガス農家 青木髙広さん
「超極太(アスパラガス)が、ばんばん採れる」

青木さんはこれまでアスパラガスやブルーベリーなどをふるさと納税の返礼品として納めてきました。しかし去年、今回の問題を受けて須坂市がふるさと納税制度の指定を取り消されたことで、売り上げは3割ほど落ち込んだといいます。

アスパラガス農家 青木髙広さん
「大きな痛手を踏みました。50件から100件近くあったのが、ほとんどゼロって形でしたので」

こうした生産者の声を三木市長に投げかけたところ…

宮里伸哉アナウンサー
「今回の問題で、生産者の方が売り上げが減って、モチベーションもちょっと上がりにくいといった影響も出ていると思うんですが、市内の生産者に対して思うことは?」

須坂市 三木正夫市長
「(ふるさと納税を)やめたことに対して批判する人もいますけれども、批判するよりも、これからは自分たちで努力しなくちゃいけないっていう農家が多いんですよ」

青木さんは今後、東京など首都圏にも販路を拡大していきたいとしています。