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 ◇パ・リーグ 日本ハム4―2楽天(2026年4月9日 楽天モバイル 最強パーク)

 紙一重の危機だった。日本ハムのベテラン左腕・加藤貴之投手(33)が9日の楽天戦でピンチを背負いながらも、5回0/3を7安打1失点で今季2勝目を手に入れた。

 「(女房役の)田宮のリードのおかげで、なんとか1点でしのぐことができました。6回はピンチを背負って降板してしまいましたが、抑えてくれた玉井に感謝です」

 打線が一挙4点を奪い、逆転してくれた直後の6回に無死満塁を招いただけに、見事な火消しをしてくれた2番手・玉井に感謝した。このピンチ以外にも、あわや大惨事という危機があった。

 初回の立ち上がりだった。先頭・村林に内野安打を許すと、2番・辰己を内角直球で完璧に詰まらせたが、バットが豪快に砕け散ると、大きな破片がマウンド上の左腕を襲うように飛んできた。

 直撃すれば、大ケガの危機も、加藤貴は間一髪のタイミングでよけた。これにより、ボテボテのゴロが内野安打となってしまった。不運は続く。浅村の力なく上がった右翼への飛球を、右翼・万波が見失い、まさかの3連打で無死満塁を背負った。

 それでも崩れなかった。5番・伊藤裕に中犠飛を許したが、「慌てなかった」と2死一、三塁で迎えたボイトを空振り三振に仕留めて、最少失点で切り抜けた。自慢の制球力と緩急を駆使した投球でしっかりと試合をつくった。

 今季初先発となった2日のロッテ戦でも6回無失点。これでチームの中で開幕ローテーション入りした投手では唯一の2連勝となった。「状態的には悪くないと思う。まずは先頭打者を取れるように、練習していこうと思います」。プロ11年目は、さらに白星を積み重ねていく。