「胸が痛い」とき“緊急受診”が必要な具体的な症状をご存じですか?【医師解説】
胸部の痛みが心臓疾患によるものかどうか判断に迷う場合は、安全を優先して医療機関を受診することが大変重要です。心臓疾患は生命に関わる可能性があるため、症状が疑わしい場合は早急に対応する必要があります。適切なタイミングで受診することで、重大な病気を見逃さずに済みます。ここでは緊急受診が必要な症状と、診察で確認される検査について解説します。
監修医師:
松繁 治(医師)
岡山大学医学部卒業 / 現在は新東京病院勤務 / 専門は整形外科、脊椎外科
主な研究内容・論文
ガイドワイヤーを用いない経皮的椎弓根スクリュー(PPS)刺入法とその長期成績
著書
保有免許・資格
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科指導医
日本整形外科学会認定脊椎内視鏡下手術・技術認定医
心臓疾患が疑われる場合の対応
胸部の痛みが心臓疾患によるものかどうか判断に迷う場合は、安全を優先して医療機関を受診することが重要です。心臓疾患は生命に関わる可能性があるため、症状が疑わしい場合は早急に対応する必要があります。適切なタイミングで受診することで、重大な病気を見逃さずに済みます。
緊急受診が必要な症状
胸痛に加えて、以下のような症状が現れた場合は、心臓疾患の可能性が高く、緊急受診が必要です。強い胸痛が15分以上続く場合、胸痛とともに呼吸困難や冷や汗が出る場合、意識が遠のく感じやめまいが強い場合、左腕や顎に放散する痛みがある場合などは、急性心筋梗塞や狭心症の可能性があります。これらの症状が現れた場合は、躊躇せずに救急車を呼ぶか、すぐに医療機関を受診してください。時間が経過すると心筋のダメージが進行するため、早期の治療開始が予後を大きく左右します。
診察で確認される検査
心臓疾患が疑われる場合、医療機関では心電図検査や心臓超音波検査、血液検査、胸部レントゲン検査などが行われます。心電図検査では心臓の電気的な活動を調べ、異常なリズムや心筋の障害を検出します。心臓超音波検査では、超音波で心臓の動きに異常がないかどうかを確認します。血液検査では心筋の障害を示す酵素やタンパク質の値を測定し、心筋梗塞の有無を判断します。胸部レントゲン検査では心臓の大きさや肺の状態を確認し、心不全や他の胸部疾患の有無を調べます。これらの検査によって心臓疾患が否定されれば、肋間神経痛や他の原因を探る検査へと進みます。早期の検査が正確な診断につながります。
まとめ
肋間神経痛は肋骨に沿って走る神経が刺激されることで生じる痛みで、胸部や脇腹に帯状の鋭い痛みが現れるのが特徴です。痛みは片側に限定されることが多く、呼吸や体をひねる動作で増強します。心臓疾患との見分け方としては、痛みの性質や部位、随伴症状を注意深く観察することが重要です。胸痛に加えて呼吸困難や冷や汗などの全身症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診してください。肋間神経痛が疑われる場合でも、痛みが長引く場合や生活に支障をきたす場合は、専門医による診察を受け、適切な治療を受けることが大切です。
参考文献
日本整形外科学会「強直性脊椎炎」
