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欧州で人気上昇中のミニバン

最近の欧州では、ワンボックスのMPV、いわゆるミニバンが再び人気を集め出している。フォルクスワーゲンID.バズやレクサスLMの他、最新のメルセデス・ベンツVLEなど、注目のモデルが次々に投入されていることが、理由の1つだろう。

【画像】レイアウト自在の3列シート ビバロ・エレクトリック 増殖中の電動ミニバンたち 全115枚

しかし、実用性重視のEVは欲しいけれど、予算はそこまで確保できない、という人は多いはず。そんな要望へ応えるのが、ヴォグゾール(オペル)・ビバロ・エレクトリック。現行型は2019年に発売されたが、パワートレインは小改良で刷新されている。


ヴォグゾール・ビバロ・ライフ・エレクトリック XLアルティメット(英国仕様)

ステランティス・グループで共同開発され、顔違いでプジョーやシトロエン版も存在するが、トヨタ版もあり、そちらはプロエースを名乗る。いずれも、グレートブリテン島中西部、エルズミア・ポートの工場で作られている。日本には未導入だが。

長さ3.5mの荷物を積めるロングボディ

乗用ワゴンとなるビバロ・ライフの場合、ボディは長さ違いで2種類。試乗したロングボディ、XLは5331mmとかなり長い。そのかわり助手席も倒せば、最大で長さ3.5mの荷物を積める。通常ボディでも、3.2mまで積めるが。シート配置は、4種類から選べる。

使い勝手を重視した設計だけあって、テールゲートのガラスを独立して開閉できるオプションも用意される。他方、ルーフをガラス張りにすることもできる。


ヴォグゾール・ビバロ・ライフ・エレクトリック XLアルティメット(英国仕様)

プラットフォームは、ステランティスグループのEMP2をベースにした、商用車用のK0。サスペンションは、前が独立懸架式で後ろがトーションビーム式となり、乗用車の設計が土台にあるため、操縦性や乗り心地は意外に優れる。

駆動用モーターのパワーは135psと控えめだが、トルクは26.4kg-mとまずます。フロントに搭載され、前輪が駆動される。NMC(ニッケル・マンガン・コバルト)セルのバッテリー容量は69.0kWhあり、フロア下に敷かれる。

トップグレードならレイアウト自在のキャビン

キャビンは、エントリーグレードの場合、3+3+3の3列9シーター。1列目の中央は補助席になる。2列目は、3列目へのアクセスを良くするため、素早くチルト&スライドが可能。上位グレードでは、最前列が2名がけの8シーターが標準になる。

シートは、中級グレードまではクロス張り。試乗したトップグレード、アルティメットではブラックの本皮で仕立てられる。また、前席にはヒーターとマッサージ機能、アームレストが追加され、希望次第で2+2+3の7名か2+2+2の6名レイアウトも選べる。


ヴォグゾール・ビバロ・ライフ・エレクトリック XLアルティメット(英国仕様)

2列目と3列目のシートはスライドレールに固定され、前後の位置は自由。2名がけを指定した場合は、ピクニックテーブルとカップホルダーが内蔵された、センターコンソールが付いてくる。不要なら、シートを車両から降ろすことも可能だ。

トップグレードなら、レイアウトは自在。エアコンも独立している。2列構成でリムジン風にしたり、後ろ2列を対面シートにすることも。すべて外せば、引っ越しにも活躍するはず。シートは重く積み降ろしが大変で、置く場所にも困るとはいえ。

バンへ近い運転姿勢でも後席はVIP気分

運転姿勢は、背もたれが置き気味で、雰囲気は乗用車というよりバンへ近い。ペダルの位置は、もう少し遠くてもいいだろう。小物入れが各所に用意され、10.0インチあるメーター用モニターの視認性は良い。

アルティメット・グレードでは、ダッシュボード中央に10.0インチのタッチモニターが据えられる。スマートフォンとのミラーリングや、運転支援システムの切り替えは簡単。夜間には、高めの位置のモニターが少し眩しく思えたが。


ヴォグゾール・ビバロ・ライフ・エレクトリック XLアルティメット(英国仕様)

プレミアム・オーディオが組まれ、スピーカーは10ユニット構成。エアコンの操作パネルや、ショートカットキーはシンプルな構成ながら、操作はしやすい。

ビバロ・ライフの運転席へ座るパパやママは、まさに「運転手」かもしれない。しかし、後席側は想像以上に快適で、VIP気分を味わえる。

気になる走りの印象とスペックは、ヴォグゾール・ビバロ・エレクトリック(2)にて。