「甘さ、緩さ」だけが理由じゃない…なでしこニールセン監督電撃解任のウラに佐々木NDとの深い溝
サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)のデンマーク出身のニールセン監督(54)が4月2日、オーストラリアで3月に開催されたアジア杯を29得点1失点と驚異的な強さで2大会ぶり3度目の優勝に導いた12日後に電撃解任された。
【もっと読む】スウェーデンは「予選未勝利」でも侮れず 要警戒は巨漢ストライカーと魔法使い指揮官【森保JサッカーW杯3戦目】
JFA(日本サッカー協会)の佐々木則夫・女子ナショナルチームダイレクター(ND)がこの日、「(27年6〜7月にブラジルで開催される)W杯で優勝することを見据えた上で指導力や情熱の面で甘さ、緩さがある」と解任理由を説明。
後任は現時点で未定としながらも11日からのアメリカ遠征は、ニールセン監督の右腕としてチームに携わっている狩野倫久コーチが代行監督を務める。
「2024年12月、なでしこ初の外国人監督に就任したニールセン監督は、自身のサッカー哲学にこだわるタイプ。11年女子W杯ドイツ大会を代表監督として制した佐々木NDを筆頭に女子サッカーに関わってきた関係者が<あの選手は先発で使うと生きるタイプ><この選手は攻撃系の選手なのでサイドバックに使うのは間違っている>などとミーティングで要望を出しても、ほとんど聞く耳を持たなかった。
就任当初、佐々木NDは『褒めて伸ばす指導力というのは、日本人にはできないアプローチ。自分は選手を褒めるのに(代表監督になって)3年かかった。人柄も素晴らしい』とニールセン監督を絶賛していたものが、就任して半年もすると『選手の個人能力に頼り切るサッカーしかできない。緻密な連動性、こちらから能動的にアクションを起こすといったチーム戦術を植え付けないと欧米の強豪国には勝てない』と不満を漏らすようになった。
もはや我慢の限界なのでしょう。なでしこは4月11、14、17日にアメリカに遠征して強豪アメリカ代表と3試合続けて強化試合を行う。これにニールセン監督体制で臨んでもチーム力の上積みには繋がらないーーということで2日の電撃解任となった」(サッカー関係者)
佐々木NDは、記者会見で「やはり監督は日本人がいいと思う」とも話した。JFAの宮本恒靖会長の肝いりと言われる初の外国人監督招へいは何だったのか。W杯まであと1年。なでしこの命運はいかに。
