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 ◇パ・リーグ ソフトバンク4―2楽天(2026年3月31日 楽天モバイル

 ソフトバンクは0―1の3回2死一、二塁から柳田悠岐外野手(37)が、同学年対決となった楽天・前田健太投手(37)から同点の右前適時打。対前田健はこれで通算4打数3安打4打点だ。1―1の4回1死満塁では周東佑京外野手(30)が決勝の犠飛でチームは開幕4連勝を飾った。すべて逆転は2005年以来21年ぶり。先発の大関友久投手(28)は6回1失点で今季初勝利を手にした。

 同学年右腕との2打席対決は、ともに柳田に軍配が上がった。

 「必死に打ちにいった結果。早めに1点を返せました。そこは良かった。いいバッティングができたかな」

 0―1の3回2死一、二塁の2打席目だった。カウント0―1の2球目、外角高めの直球にフルスイングした。鋭い打球は右翼の前で跳ねた。2試合連続の適時打となる同点打で逆転につなげた。

 数多くの名選手が球史に足跡を残した「88年世代」。今季、パ・リーグで現役なのは2人になった。13年ぶりの対決ではチーム初安打も放った。2回無死の第1打席、2球で追い込まれたが3球目の低めのスプリットに軽打でバットを合わせ、技ありの左前打。13年6月1日の交流戦では3ランを放つなど、通算成績は3試合4打数3安打4打点。対戦成績は圧倒するが「変わらないですね」と色あせない印象を、敬意を持って振り返った。

 ベテランの域となった今、丸くならずに星になろうとしている。「シーズン中に38歳になるんですけど、心の能力も上げないといけないし、同世代の方、男女みんなに“同級生なのにすげえな”と思わせたいし、子供たちに“すんげー柳田”と思ってもらえるプレーをしたいんです」。開幕から全試合で「4番」に座り、打率・353、2打点。背番号9の有言実行は続く。

 昨季は右脛骨(けいこつ)骨挫傷で約5カ月離脱し、出場は20試合だった。ポストシーズンでは勝負強い打撃を発揮し、全11試合で安打をマークし、打率・378、2本塁打、5打点でCS突破、5年ぶりの日本一に貢献。「刺激になった」とこちらも同学年でカムバック賞の大野(中日)の活躍に心を揺さぶられ、7年契約最終年となる今季も来季以降の契約延長に意欲を見せ、野球への情熱は陰りを見せていない。

 首痛を抱えつつ、逆転への一打を放った。小久保監督は「まあね、スタメンのときは頑張ってもらいますよ」と休養を与えつつ、起用していく考えのようだ。「ゲームに勝てたんで、それが一番です」。チームはすべて逆転で開幕4連勝だ。やや疲労の色が見える柳田だが、頼もしい言葉を残して引き揚げた。 (井上 満夫)

 ▽05年の開幕4試合連続逆転勝利 ソフトバンク元年に開幕5連勝し、4連勝までが逆転勝利だった。3月26日の開幕戦(対日本ハム)は0―1とリードされた7回に柴原が逆転3ラン。27日の同カードはリードを許す展開だったが、延長11回に新外国人のカブレラがサヨナラ打を決めた。28日は新球団の楽天と対戦し、0―1の5回に川崎の決勝打で逆転勝利。29日の同カードは新外国人バティスタの決勝打でひっくり返した。