投手有利は過去の話 ドジャー・スタジアムがMLB屈指の本塁打球場に 2020年以降は最多の1241本
2020年以降のMLBでドジャー・スタジアムが最もホームランが出る球場になっていることについて、「カリフォルニアポスト紙」が分析している。
長年にわたり、ドジャー・スタジアムは「投手有利の球場」という評価を受けてきた。南カリフォルニアの夜に打ち上げられたフライが失速し、海霧(マリーンレイヤー)が流れ込む球場――そんなイメージだった。
しかし、もうそれは過去の話。20年から25年のスタットキャストのデータで見ると、最も本塁打が出る球場はドジャー・スタジアムだ。本塁打数は1241本で、シンシナティのグレート・アメリカン・ボールパーク(1221本)、ニューヨークのヤンキー・スタジアム(1216本)をわずかに上回り、トップに立っている。
この変化の一因は打撃哲学にある。ドジャースは19年シーズン前にロバート・バン・スコヨック氏を打撃コーチとして招へいし、打球角度(ローンチアングル)を重視する現代的な打撃理論を強化した。もう一つの要因は、ロースター構成だ。パワーヒッターをそろえ、20年以降、毎年チーム本塁打数でトップ5に入り続け、25年には244本塁打を記録。そのうち142本が本拠地で生まれた。
このパワー急増の中心にいるのが大谷翔平。ドジャースで放った109本塁打のうち57本が、このかつての投手有利球場で記録されている。ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は「気候変動」についても言及している。マリーンレイヤーは今も存在し、野球の飛球に関する物理法則も変わっていない。しかし、この10年で地球温暖化の影響により、ロサンゼルスの4月から9月の平均気温は約1.7度(華氏3度)上昇し、カリフォルニア州史上最も暑い年のうち5年が20年以降に集中している。「夏の空気には何かあると思う。空気が軽くなって、ボールが飛ぶ」と同監督は話している。
