「私の代わりにテレビに出られる?」「今すぐ代案を出して」れいわ山本太郎代表&大石晃子共同代表の「臨時総会パワハラ音声」
「デイリー新潮」は、れいわ新選組が2月16日に開催した臨時総会の録音データを党関係者から入手した。3時間半に及ぶ音声から浮かび上がったのは、地方議員の間で執行部に対して渦巻く不満である。しかし、山本太郎代表と大石晃子共同代表は批判に耳を傾けようとはしなかった。自らの正当性をひたすら繰り返し、声を上げた地方議員たちをパワハラさながらに厳しく詰問したのである。(前後編の前編)
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選挙総括で反省の弁はなし
「もうこの党は崩壊寸前。山本・大石コンビの独裁ぶりに地方議員たちは呆れ返っています。この音声を聞けば私たちの気持ちがわかります」(れいわ所属の地方議員)
れいわのオンライン臨時総会が行われたのは、総選挙が行われた8日後の2月16日。まず山本代表がこう挨拶を述べた。

「執行部含めそれ以外の候補者もほぼ落選という状態になってしまいました。 この状態については、私の責任であるということを皆さんにお詫び申し上げたいと思います」
しかし、比例名簿の候補者が足りなくなった自民党からおこぼれで譲り受けた議席を指してこうも言った。
「ラスト一つの議席を、小指一本で、崖っぷちで、なんとか耐え抜いたということがあると思います」
その後、大石氏から30分以上にわたる「選挙総括」が発表されたのだが、自省的な言葉は全く出てこなかった。
「居座ることは到底許しがたい」と訴えた地方議員
支持者から出ている「票の差し替え、れいわだったのに『みらい』とカウントした」などの不正選挙を指摘する声を紹介し、「1000万票が動いた票の流れを説明するには十分なものではないと思います」と当たり前の分析をした後は、「不当な解散」を行なった高市政権への批判を展開。
そして、
「山本太郎というエンジンを失い、これまで通りにはいきませんが、固い支持は増えている」
「通貨発行権を国民の手に取り戻し、資本家の支配と戦争から国民の生活を守るというポジションが、 ポジションがオンリーワンだから叫ぶのではなくて、 本当の国民政党は積極財政で増税と戦争に反対だから、そういう意味での政党は本当にれいわだけなんだということを明確にしておきたい」
と締め括った。
その後、自身は敗戦の責任を取らずに共同代表に留任するとした新執行部の人事を発表。この無反省かつ恣意的な総括に地方議員たちがキレ出した。批判の口火を切ったのは、地方議員X氏だった。
「これは全く私としてはね、受け入れがたい役員案だと思います。組織がね、こんな強い危機的な状況にある中で、これまでのれいわ新選組を引きていた執行部がね、そのまま居座ることは到底許しがたいことだなというふうに私は思います」(X氏)
容赦なく激ヅメした山本氏
しかし、その意見を山本氏が聞き咎めた。
山本氏「現体制は許されないというお話があったんですけど、じゃあ代表、共同代表、幹事長を、Xさんのセレクションで教えてもらってもいいですか? そこだけ」
X氏 「私が話していいのかな」
山本氏「どうぞ」
X氏 「少なくとも…」
山本氏「(すぐさま話を遮り)いや、時間がないので4つのポジションだけ聞かせてください。次の方にマイクを譲りたいと思います」
X氏 「具体的な名前を言えって言うんですね。選挙の結果っていうのは事実なので この執行体制を率いてきた人たちが、一旦その交代するってのは当たり前じゃないですか、普通。それが常識的なものだと私は思います」
山本氏「はい、わかりました、Xさんの考えはわかりました。で、じゃあXさんが考える新執行体制っていうのを代表、共同代表、幹事長で言うならばどんなラインナップになりますか」
X氏 「そんなのすぐに言えることはできないじゃないですか。求めること自体がおかしいんじゃないですか?」
確かに、先ほど新しい人事を発表されたばかりなのに、いきなり代案の4名を述べよと求めるのは無理がある。しかし山本氏の激ヅメは止まらない。
「あ、別に大丈夫です。分かりましたから」
山本氏「どうしてですか? だって、それもイメージしてないのに批判だけするってちょっとおかしくないですか? 対案を持って批判してください」
X氏 「批判じゃないでしょ、常識ですよ」
山本氏「批判を歓迎した上で、じゃあXさんだったらどう考えられるんですかってことを聞いてるだけ。そこには準備がないんですか?」
X氏 「だって、そんなこと求められていないんですもの。そんなこと最初からね、そういうふうなことを求めれば私も考えますよ」
山本氏「求められなければイメージもしないってことなんですね。ご自身でイメージされたことがありますか?」
その後、X氏は現職の国会議員をもっと登用すべきと、具体的には当選したばかりの山本譲司衆院議員の名前を出した。
山本氏「(山本譲司氏は)幹事長に選ばれてますけれども」
X氏 「いや、副代表」
山本氏「副代表? わかりました、ありがとうございます。ごめんなさいね、別にこれはXさんを批判したって言ってるわけじゃないですよ」
X氏「いや、批判された感じはしますけどね」
山本氏「まあ、ちょっと勘違いだと思います。そう思わせたのなら申し訳ないと思う。新体制に対して不満があるということだったら、自分の中で描いたイメージがあるのかなということをお聞きしたかっただけ」
X氏 「後で書面で出しましょうか」
山本氏「あ、別に大丈夫です。分かりましたから。自分だったらこうかなというイメージというものがすぐにはないということは分かりました。ありがとうございます」
こうして山本氏は一方的に話を終わらせた。
大石氏も激ヅメを始めた
X氏が言いたかったのは、選挙中にテレビ出演し世間から大顰蹙を買って票を減らしたと言われている大石氏が、なぜ留任しているのかという当たり前の疑問である。この疑問はその後も噴出した。「言葉遣いがちょっときつくて今回離れたっていう支持者がいた」「ボランティアさんから『れいわは上から目線だ』『何様だと思ってんの』みたいなこと言われて」…。しかし、大石氏は次のように切り返し続けた。
「解散自体が不当な中で、統一教会、国保逃れ、スキャンダル隠しを絶対許さないんだっていうことを追及したっていうことは、私は絶対に必要だったと思いますし、追及の自分の実力としてベストだったと思います。それが代表よりももちろん訴求力が低かったっていう結果だと思います。私の代わりに誰か出た時に、私以上の訴求をしたのかっていうところは、私の考えではしなかったと思います」(大石氏)
「(選挙は)ダメだったんですけれども、他の人がやってこの事態を避けれたということはない、と考えています。そして、私が統一教会やスキャンダル隠しの解散を許さないと迫ったこと、あるいは改憲なり他の狙いを日曜討論などで訴えていったことの内容、これを超えれる人は他にいないと思っています」(同)
独特な言い回しでわかりづらいが、要は「私の追及は間違っていない」「私以上にあのような追及できる人材は党内にいない」と言い放ったのである。挙句、山本氏を倣ってか、Yという女性の地方議員を詰め出した。
「Yさんのおっしゃっていることも当然出されるべき意見だと思いますが、もう進めていかなきゃいけなくて。もしYさんに(テレビ出演を)代われるなら代わりたい。だけど、まあ、やっぱちょっと難しいでしょ。Yさんがテレビ出てたら、どうでしょう?」(大石氏)
「一つでもどの言い方が悪かったのか出してください。Yさんが言ったことをメモしました。強く言わないと通じないって言うかもしれないけど、言い方があまりにもきつかった、というふうにさっきおっしゃったので、具体的にどの言い方なのかを出してください。私的には私のきつい言い方の半分も出してません。ていうか出してないです。なので、こいつイカれてんちゃうかと思われたら、どれが強い言い方だったのか具体的に出してください」(同)
この緊迫した展開を見て、高井崇志副幹事長も焦ったのであろう。後編【「大石さんは代表と同じ轍を踏もうとしています」れいわ高井副幹事長が山本代表と大石共同代表に送った「直訴状」から見える「2代目体制の独裁ぶり」】では、家臣が乱心した殿を諌めるかのような「直訴状」について伝えている。
デイリー新潮編集部
