山形放送

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山形県内で、警察官や検察官などを名乗る特殊詐欺の被害が相次いで発生しました。山形市の70代男性が暗号資産およそ729万円分をだまし取られたほか、天童市の40代女性が現金50万円をだまし取られています。

山形県警によりますと、1件目の被害は2月4日に発生しました。山形市に住む70代の男性のスマートフォンに、「+」から始まる電話番号から電話があり、「ドコモカスタマーセンター」を名乗る男が、「島根県松江市の店舗で、あなたの名前で携帯電話が契約されている」などと話しました。
その後、電話は「島根県警察捜査第二課のカネモト」を名乗る男に替わり、「あなた名義のキャッシュカードを持っている人物がいる」「口座を調べる必要がある」などと言われました。さらに上司を名乗る「ナカガワ」から、「お金を暗号資産に換えて金融庁で調べる必要がある」などと説明されました。
被害者は、検察官を名乗る人物とも電話で話したことから、相手を本物の警察官や検察官だと信用し、その後はLINEのビデオ通話で指示を受けながら暗号資産取引所に口座を開設しました。そして、2月16日から17日にかけて2回にわたり、指定されたコインアドレスに暗号資産およそ729万円分を送金しました。
しかし、2月25日を最後に連絡が取れなくなったことから不審に思い、警察に相談したことで被害が発覚しました。

2件目の被害は、2月5日に発生しました。天童市の40代の女性のスマートフォンに、「+」から始まる番号から電話があり、郵便局員を名乗る男が、「愛知県内の郵便局にある小包の中に、あなた名義のマイナンバーカードや通帳が入っていた」などと話しました。
その後、再び電話があり、「愛知県警のタケダ」を名乗る女に替わり、「あなたの名前や口座が犯罪に利用されている」「捜査のため愛知県に来る必要があるが、保釈金を納めればその必要はなくなる」「保釈金は捜査後に返金される」などと言われました。
さらにZoomのビデオ通話で、警察官の制服のような服装や警察手帳のようなものを見せられたため、被害者は本物の警察官だと信じ、2月21日、指定された口座に現金50万円を振り込みました。その後、金融機関のポスターで警察官を名乗る詐欺の存在を知り、警察に相談して被害が判明しました。