昭和オヤジ感涙必至のミニ「トラック野郎」⁉︎ ダイハツが「軽のデコトラ」を本気で大発明した狙いとは【東京オートサロン2026】

この記事をまとめると
■東京オートサロン2026にダイハツがブースを出展した
■ひときわ目立っていたのが軽のデコトラ「ハイゼット・トラック PTOダンプ 大発命」だ
■見た目だけでなくダンプやPTOといった実用性のアピールにつながっている
ド派手な軽デコトラが見せるダイハツの大発明
東京オートサロン2026のダイハツブースでは、隣接した「GAZOO Racing」との「親子ゲンカ・三本勝負」が話題を集めていたが、それとは別にギャラリーの注目を集めていた車両があった。
それがこの、「ハイゼット・トラック PTOダンプ 大発命(ダイハツメイ)」。推定100発以上の電飾を光らせたアートトラック仕様の軽ダンプは、周囲とは明らかに異なる存在感を放ち、人だかりができていた。

このクルマは、日本の流通インフラを大きく支えているトラック業界の中なかで、仕事にプライドをもって「生き様」を車両で表現するアートトラック業界のしかるべき筋の方々に監修をお願いして仕上げたものだという。
この独特の存在感から、「これはおそらく、オートサロンというお祭りを盛り上げるために製作したイベント専用の車両かな?」というのが第一印象。しかし、ダイハツのスタッフに話をうかがうと、その印象がガラッと変わった。

みなさんご存じのようにダイハツは軽自動車を専門に製造販売するメーカーであり、そのなかでも軽トラックは、昔からダイハツの売り上げをしっかり下支えしてきた重要な存在だ。
その軽トラックを仕事に活用しているお客さんに対して、創業以来大切にしてきた想いを込めた「お客さまに寄り添い、暮らしを豊かにする」というスローガンに沿って、トラック業界のなかで一部に熱烈なリスペクトを受けているアートトラック仕様のハイゼットトラックを製作して、ささやかなのエールを送りたい。それが今回の製作意図なのだという。

監修を業界の第一人者にお願いしたというだけあって、その仕上がりは本格的。つまり、用いているパーツや、その背景にある流儀も含めて本格的な仕上がりにまとまっている。
アートトラックの見せ場であるオデコ部分にあるフロントバイザーでは、「お客さまに寄り添い、暮らしを豊かにする」というスローガンを表示。ルーフ上のデッキ(キャリア)部の行灯には、点滅するダイハツのマークをあしらっている。

荷台にはカスタムの遊び心が溢れている
荷台には、歴代ハイゼットを描いたパネルを配置した上に、トラックの象徴アイテムである「水中花シフトノブ」を立たせ、リフト状態で輪投げの的として遊べるようにしている。

内装は、ダイハツや歴代のハイゼットにゆかりのある大阪府池田市の市花「さつきつつじ」と五月山動物園の名物「ウォンバット」、そして生産拠点のひとつ大分県中津市の市花「さつき」、これらモチーフにしたデザインをチンチラの模様として採用して、雰囲気良くまとまった作りだ。

そして、このダンプ仕様を選んだことにも狙いがあったという。展示車両名にある「PTO」がそれだ。ダンプの荷台を昇降させる方式には大きく2種類があり、ひとつは「電動式」で、もうひとつが「PTO式」。どちらも昇降には油圧のシリンダーで行うが、その油圧ポンプの駆動方式が異なっているのだ。

どちらもそれぞれのメリットがあり、用途に応じて使い分けられており、電動式は静かで操作がカンタンなのが特徴。もう一方の「PTO」というのは、「パワーテイクオフ」の略で、エンジンからパワーを取り出して油圧を作るため、強いトルクが引き出せるのが最大のメリットだが、エンジンから駆動を取り出すための切り替え操作が必要になる分、やや操作に慣れが必要だ。

ダイハツは軽トラックのジャンルで唯一このPTO式を製造しているメーカーで、今回の展示ではその部分をさり気なくアピールしているというわけだ。






