「浅草住みなのに足立ナンバーかよ」「文京区が練馬だと!?」なんて23区のエリア抗争! もしかするとまもなく「港区」は「品川」から脱却して港区女子歓喜の「港ナンバー」が爆誕するかも

この記事をまとめると
■江戸川ナンバーをはじめとした新しい地名のナンバーが誕生している
■ナンバーとして設定するにはエリア内の登録台数などに条件がある
■東京に限っていえば港区エリアでナンバーを作ることができそうだ
新しいご当地ナンバーを考えてみた
いささか旧聞に属する話題ではあるが、2025年5月7日、東京都江戸川区が足立ナンバーからの“独立”を果たし、「江戸川ナンバー」の交付が開始された。
ナンバープレートの地名表示は原則として国土交通省の運輸支局などがある場所が用いられるため、それまでの江戸川区民は、近隣である足立区の「足立」ナンバーを使わざるを得ない立場だった。

しかし近年、両区の人口はともに約70万人と拮抗してきたことで、江戸川区では「ナンバー独立」の機運が高まっていた。人口数の問題もあるが、「なんでオシャレな湾岸エリアもある我が区が、畑しかない(←偏見)足立を名乗らにゃイカンのじゃ!」というような、メンタル面での問題もあったのかもしれない。まぁそのあたりの事情は定かでないが、いずれにせよ江戸川区は、いってはなんだが、イメージ良好とはいい難い「足立ナンバー」からの独立に成功したわけだ。

となると、今後の焦点となっていくのは「次はどこが足立ナンバーからの離脱に成功するか?」ということだ。
考えられるのは台東区だろう。日本を代表する歓楽街だった浅草を擁し、その昔は誇り高き「北の玄関口」だった上野も擁する台東区が、いつまでも足立ナンバーに甘んじているとは考えにくい。そのため「台東ナンバー」あるいは「浅草ナンバー」を新設し、脱足立を図りたいところではあるのだが、いかんせんなかなか難しそうだ。

というのも、ご当地ナンバーの導入には「地域の自動車登録台数が10万台超」「住民の合意形成が図られている」などの条件を満たす必要があるのだが、台東区内の2025年3月31日時点における自動車登録台数は約3万5000台。そのため「10万台超」という条件をまったく満たすことができないのだ。
隅田川を挟んで隣り合う墨田区の約4万9000台も取り入れ、両区で合同の「浅草ナンバー」をゴリ押しで新設することはできるかもしれないが、そうなると今度は「浅草とはそもそもどの範囲を指すのか?」というセンシティブな部分で台東区民と墨田区民の抗争が勃発し、「住民の合意形成」など夢のまた夢となるはず。浅草ナンバーはいいと思うのだが、実現は難しそうだ。
新たな一文字ナンバー誕生の可能性
「東の田園調布」を自称する荒川区(の町屋エリア)も脱足立ナンバーを願っていそうだが、荒川区内の自動車登録台数は約3万6000台に過ぎないため、数の論理により、今後も足立ナンバーであり続けることが決定している。これと同様に「東京ナンバーワンの文教地区」を自認する文京区の皆さんも、畑しかない(←偏見)練馬の「練馬ナンバー」をぶら下げることに抵抗を感じていそうだが、文京区内の自動車登録台数も約3万4000台程度。脱練馬は難しいというか、駐車場の新設・増設も難しいエリアゆえ、たぶん未来永劫無理だろう。

「地域の自動車登録台数が10万台超」という点で可能性を感じるのは「港ナンバー」の爆誕だ。2025年3月31日現在、港区内の自動車登録台数は8万4984台。人口は約27万人と少なめだが「自家用乗用車」の登録台数が非常に多く、同程度の人口となる墨田区内で保有されている自家用乗用車の約2倍の数が、港区内で保有されている。やはり港区では、1人で2台ぐらいのメルセデスAMGを所有するのが当たり前になっているのだろうか?

そのあたりの事実はわからないが、いずれにせよ港区民がその気になれば、スノッブさにおいては品川ナンバーをも凌駕する「港ナンバー」というシブい1文字ナンバーが誕生する可能性はある。ちなみにナンバープレートの地名表示は「原則として漢字2文字、最大4文字」となっているが、あくまで原則であり、「柏」「堺」というナンバーがあることからもわかるとおり、「港ナンバー」も表記上の問題はない。

とはいえ、今でさえ過密かつ価格超絶高騰の状況にある港区の土地やマンションは、港ナンバーほしさの人々が大挙押し寄せてくると、よりいっそう大変なことになってしまうはず。そこを考えると、「港ナンバー」の新設に対する住民の機運はまったく高まらなさそうではあるのだが。
