今季、厳しい戦いを強いられているユナイテッド(上)とスパーズ(下)。(C)Getty Images

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 今季のここまでのプレミアリーグの順位表を見ると、マンチェスター・ユナイテッドが14位、トッテナムが16位と降格圏近くまで沈んでいることに寂しさを感じる。少し前まではそんなことはあり得なかった。ユナイテッドは毎シーズン、リーグタイトルを争っていたし、トッテナムはつねにチャンピオンズリーグの出場権争いに絡んでいた。

 今季のヨーロッパリーグでは両チームともにベスト4に残っているが、それだけでこの2つの偉大なクラブがひどいシーズンを送っているという事実を隠すことはできない。

 なぜ、彼らは低迷しているのか。ユナイテッドは2013年にサー・アレックス・ファーガソンがクラブを去って以来、偉大な名将の後継者の不在に苦しみ続けている。ファーガソンが退任した後、多くの監督が指揮を執ったが、クラブに持続的な成功をもたらしたり、若手選手を一人前に育てた人物は一人もいない。ファーガソンには選手を惹きつける大きな魅力や求心力があり、トッププレーヤーたちをまとめ上げていた。

 そして今の選手補強は非常にお粗末だ。世界屈指のビッグクラブでありながら、着実に衰退の一途をたどってしまっている。
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 一方のトッテナムは、プレミアリーグ優勝を本気で信じているのか。私はそうは思えない。近年はチャンピオンズリーグ出場権を獲得できれば御の字と考えているように思えて仕方がない。

 正直言って、今は選手の質もそれほど高くない。ダニエル・レビー会長が補強にお金を使うことに非常に慎重なのは有名な話だ。そのためクラブは一流選手と契約できない。トッテナムが元の位置に戻るためには、まずそこを改善しなければならない。加えて、ハリー・ケインのような絶対的なストライカーの存在が必要だ。

著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。