TikTok禁止に激怒した19歳の男が議員事務所に火を放つ事件が発生

2025年1月20日に、事実上の「TikTok禁止法」とも呼ばれる規制法案が施行され、アメリカ国内においてTikTokなどさまざまなアプリの配信が停止されました。これを受け、TikTok禁止法の施行に激怒した19歳の男が議員事務所に放火する事件がウィスコンシン州フォンデュラックで発生しました。
Menasha man arrested for arson after setting fire to Rep. Grothman's office space | News | channel3000.com
Teen enraged by TikTok ban sets fire to Wisconsin congressman's office | TechSpot
https://www.techspot.com/news/106418-teen-enraged-tiktok-ban-sets-fire-wisconsin-congressman.html
地元警察によると、火災が発生したのは現地時間2025年1月19日午前1時2分のこと。発生場所はグレン・グロスマン下院議員が使用するオフィススペースです。
通報を受けた警察と消防が消火を行い、事務所のドアや空調ユニットが焼け焦げる被害は発生したものの、火はすぐに消し止められました。なお、火災発生当時事務所は無人で、記事作成時点で負傷者などは報告されていません。
その後、警察はグロスマン氏のオフィススペースに火を放ったとして、ウィスコンシン州メナシャ出身の19歳の男を逮捕、フォンデュラック郡刑務所に放火の罪で拘留しました。この容疑者は警察に対し「TikTok禁止法の施行を受けて放火した」と認めています。ウィスコンシン州第6区から選出されたグロスマン氏は、TikTok禁止法に賛成票を投じたことで知られています。
19-year-old man 'angry about TikTok ban' arrested for setting fire at U.S. Rep. Glenn Grothman's office, police say pic.twitter.com/oIARR743Nh— BNO News Live (@BNODesk) January 19, 2025
グロスマン氏は地元メディアのFDL Reporterに対し「TikTok禁止法に反対する誰かが火を放ったこと以外、まだ何が起こったのか分かっていません」と述べています。
フォンデュラック警察署長のアーロン・ゴールドスタイン氏は「この火災による負傷者は報告されていません。迅速な対応をしてくださった地元の消防士と警察官に感謝します」と述べると共に、「暴力行為はいかなる形であれ、容認できません。私たちはコミュニティの安全と幸福を守るために引き続き取り組んでいます」と宣言しました。
Nobody was hurt in the fire and the damage has been contained. Thank you to the FDL firefighters and police officers for your swift response. https://t.co/SsIXChMSK6— Rep. Glenn Grothman (@RepGrothman) January 19, 2025
なお、2025年1月20日に就任したドナルド・トランプ大統領の働きかけにより、アメリカ国内でのTikTokのサービスは復旧に向かいつつあり、2025年1月19日時点でTikTokのモバイル向けアプリとウェブ版のサービス提供が復旧しています。
アメリカで禁止されたTikTokのサービスが復旧へ、トランプ次期大統領の働きかけにより - GIGAZINE
