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「雲へのレース」に初挑戦

アルピーヌは、6月に米コロラド州で開催されるパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムにA110を投入すると発表した。

【画像】最高出力500psのアルピーヌA110【パイクスピーク・エディションを標準車と写真で比較】 全49枚

市販モデルのA110を特別にチューニングした車重950kgの「パイクスピーク・エディション」を用意し、「雲へのレース」とも呼ばれる全長19.93kmのヒルクライムに挑む。


アルピーヌA110パイクスピーク・エディション    アルピーヌ

A110パイクスピーク・エディションは、フランスのレーシングチームであるシグナテックと共同開発し、フロントスプリッター、ダブルリアウィング、シャークフィンなどを備え、156か所あるコーナーでダウンフォースを最大限発揮するよう設計されている。

アルミホイールやサイドスカート、リアディフューザーも空力に最適化したもので、ルーフには冷却ダクトが設けられ、新鮮な空気をエンジンに送り込む。

エンジンは、従来の1.8L直4ターボを搭載するが、最高出力は500ps(標準車より244ps向上)に高められた。

性能数値はまだ公表されていないが、市販モデルで最もパワフルなA110 R(最高出力300ps)の0-100km加速3.9秒を破ることは間違いないだろう。

レース用に設計されたものだが、「タイムアタック1」カテゴリーに対応するため、空気/燃料供給システム、シリンダー数、駆動輪は標準と変わらない。

主な変更点は、ローダウン・サスペンション、剛性強化、ドアミラーのデザイン変更、内装の簡略化、バケットシートの装着など。

フロントとリアのライトは、円形のLEDに代わって「レーザーカットバー」が採用され、テールライトはスポイラーとシャークフィンに組み込まれている。また、米国旗をモチーフにしたカラーリングが、標準との違いを際立たせている。

デザインはアルピーヌのチーフデザイナーであるラファエル・リナリ氏が担当し、プロジェクト・マネージャーのフランソワ・ルトール氏が監督した。

リナリ氏は「A110パイクスピークは、このクルマの最もワイルドな側面を引き出しています。俊敏で軽量な設計ですが、特殊なエアロダイナミクスと極端なプロポーションにより、本物のレーシングビーストとなりました」と述べている。

ルトール氏は、「最初の2日間のテストは、実にスムーズに進みました。アルピーヌA110パイクスピークは、当初の目標をすべて達成し、この短期間で驚くべき偉業を成し遂げました。このように、見た目も性能も素晴らしいモデルを発表できることを誇りに思います」と述べている。

A110パイクスピークは、4月25日と26日にフランスのリュルシー=レヴィ・サーキットで、ラファエル・アスティエのドライブでデビューする。すでにパイクスピークに4回出場しているアスティエは、米コロラド州に飛び、6月25日の「本番」に向けてチームとともに最終準備を行う。