圧巻の全員で21安打・枕崎

<春季九州高校野球鹿児島大会:枕崎19−3れいめい>◇1日◇準々決勝◇平和リース

 枕崎といえば「堅守」が伝統のチームだが、この日は出場10選手が全員安打、21安打を放ち19得点で圧倒した。

 立ち上がり一死一二塁から4番・田原 千風主将(3年)、5番・田中 智起(3年)の連続適時打で2点を先取。相手のエラーにけん制悪送球とミスが続いたことで、攻撃が継続し、7番・宮田 一平(3年)の左越え二塁打、9番・上釜 征也(2年)の右前適時打、1番・枦川 典吏克(3年)の右越え三塁打と、打者10人で計7点を先取し、主導権を握った。

 2回に2点、3回に3点と打線の勢いが止まらない。

 劣勢のれいめいは3回裏、1番・宮園 颯太(3年)、2番・前平 兼伸(2年)、3番・堂免 功次郎(3年)の3連続適時打で3点を返す。

 4回表、枕崎は初めて無得点で終わり、れいめいが盛り返すかと思われたが5回に再び枕崎打線が火を噴く。

 1番・枦川の2ランなど3本の長打を含む7安打、打者12人で7得点のビッグイニングを再び作った。

 その裏を先発したエース宮田が三者凡退で打ち取り、コールド勝ちを決めた。

(取材=政 純一郎)