退役軍人巡る報道に不満か  日経台北支局に尿まかれる  警察が容疑の男を呼び出し/台湾

写真拡大

(台北中央社)3日正午ごろ、台北市松山区の日本経済新聞台北支局に何者かによって不明の液体がまかれた。台北市警察局松山分局の警察官が通報を受けて駆け付けたところ、容疑者が支局の入り口に尿をまいた後にその場を立ち去っていたことが分かった。警察によれば、すでに容疑者の男を特定した。事情説明のために男を呼び出すとしている。日本経済新聞は先月末、退役軍人の腐敗を報じていたことから、報道に対する不満が動機になった可能性がある。

警察によれば、男は同社台北支局が入居するオフィスビルに入る際、入館証を受け取っていた。現場の清掃作業はすでに完了したという。

警察は、男をまずは社会秩序維持法違反で処罰し、被害に遭った企業側が告訴すれば、公然と侮辱した疑いなどで捜査するとしている。

同紙は先月28日付で、関係者の話として、軍幹部の9割ほどが退役後に中国に渡って軍の情報提供を見返りに金稼ぎし、腐敗が常態化していると報じていた。台湾内では国防部(国防省)が1日、報道を「事実無根の作り話だ」として反論したのに加え、2日には総統府や外交部(外務省)も相次いで報道に対する「深い遺憾」を表明する事態に発展している。

(劉建邦/編集:名切千絵)