料理がおいしくなる 美しい盛りつけのアイディア(朝日新聞出版)

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 切ってちぎって盛って完成する簡単料理、サラダ。使う野菜も盛りつけもワンパターンになりがちだが、いつものサラダがまるで絵のようなサラダになる技がある。

 手間をかけずに食卓を豊かにするヒントをくれるのが、フードスタイリスト・まちやまちほさんの『料理がおいしくなる 美しい盛りつけのアイディア』(朝日新聞出版)だ。

 本書は「主菜」「副菜」「主食」「カフェ&レストラン風」「スイーツ」の料理別に、プロの盛りつけの技を紹介した1冊。32の料理を収録し、盛りつけ方とともにレシピも掲載している。

 まちやまさんは、盛りつけは料理をおいしく食べるための調味料と書いている。

「本書は、その『盛りつけ』という調味料の加え方、混ぜ方、みたいなことを見慣れた、食べ慣れた料理へのエッセンスとして私なりにご紹介しています。日常の食事にちょっとプラスして新しい『おいしい』を見つけていただけたらうれしく思います」

 前回の「唐揚げ」「ポテトサラダ」に続き、今回は「ミックスサラダ」の盛りつけ方+αの情報をご紹介。料理初心者からプロまで使える「映える盛りつけセオリー」とは?

ミックスサラダの盛りつけ方

「トマトやブロッコリーなど重みのあるものを入れると葉物がつぶれやすいので、置き方に注意して。トマトは種類や切り方を変えると違う印象に」

■Basic・空気を含ませてふわっと盛った葉物と葉物の間に、トマトをはさみ込むようにやさしく立てかける。・トマトはくし形切りにして、円を描くように置く。

Basic:皿の余白をキープしつつ葉物をエアリーに盛って、すっきり上品に

■Arrange1・長方形の皿全面に葉物を平らに盛り、彩り食材で色味を足す。・ミニトマトを四等分に切って使うと、葉物がつぶれる心配はない。

Arrange1:彩りよく平らに盛ることでまるで絵のような一皿に

■Arrange2・グラスを使うと、層状がきれいに見える。・ミニトマトは輪切り、アボカドはさいの目切り。かたいものから順に入れる。・葉物は花を生けるイメージで、躍動感を。

Arrange2:グラスでジャーサラダ風に。華やかで特別感のある一皿に

カトラリーは料理のアクセント

 あなたはどんなタイプのカトラリーを使っているだろうか。皿ほど意識して選んだり買い足したりするものではない気がするが、こちらも大事なのだという。

 たとえば、「木製」はあたたかみやほっこり感があり、シチューや煮込み料理などのあたたかい料理、伝統的な和食に向いている。「シルバー製」は高級感や重厚感があり、特別な日に作る料理に使うと、豪華な印象に。「陶器製」はやさしさややわらかさがあり、あたたかい料理にも冷たい料理にも。

料理に合わせたカトラリーの選び方を紹介

ソースのあしらい方

 チューブやボトルからそのままかけるのではなく、スプーンなどを使って料理に動きを出すのがまちやまさん流。

「曲線」でかけると、シンプルな料理も軽やかな印象に。皿の空いたスペースに「直線」でかけると、規則正しく盛りつけている料理の見た目に動きが出て、よりおいしそうに見える。

曲線も直線も、どちらもスプーンを使って描く

 チューブ入りケチャップの場合、残り少なくなるとこんなふうになりがちだが、あえて「勢いよくかける」と、料理に驚きやインパクトが出る。皿の空いたスペースに「点で置く」と、平盛りの料理に立体感が加わる。

どちらも同じくスプーンで。点は大小をつけると強弱がつく

 豊富な写真と、ていねいな解説でイメージしやすい。楽しみながらサクッとできそうな盛りつけのひと工夫が、たくさん出てくる。食卓が豊かになる盛りつけの調味料。あなたも試してみては?

■Contents盛りつけの基本ルールと考え方配色について/盛る量について/盛る高さについてChapter01 主菜の盛りつけ方ハンバーグ/とんかつ/唐揚げ/和風ロールキャベツ/しょうが焼き/サケの南蛮漬け/スペイン風オムレツ/ラタトゥイユ/ビーフシチュー02 副菜の盛りつけ方いんげんのごま和え/わかめときゅうりの酢の物/青菜のおひたし/バンバンジー/ポテトサラダ/白身魚のカルパッチョ/ミックスサラダ03 主食の盛りつけ方ナポリタン/BLTサンド/ちらし寿司04 カフェ&レストラン風の盛りつけ方エスニック風ワンプレート/洋風ワンプレート/和風ワンプレート/肉料理/魚料理/野菜の前菜風/バーニャカウダ05 スイーツの盛りつけ方チーズケーキ/プリン/パンケーキ/シュークリーム/杏仁豆腐/和菓子Column01  皿の特徴と盛りつけ方02 カトラリーの選び方03 彩り野菜の考え方04 ソースのあしらい方05 盛りつけを活かした写真の撮り方

■まちやまちほさんプロフィールフードコーディネーター。フードスタイリスト。祐成陽子クッキングアートセミナーを卒業後、雑誌、書籍、テレビへレシピの提供、スタイリングなど精力的に活躍中。飲食店のメニュープランニングなども手がける。新たな食との出会いを求めて国内外を問わず巡るバイタリティの持ち主。スイーツから本格フレンチまで、そのオールマイティでセンスを活かしたスタイリングに定評がある。著書に『盛りつけの発想と組み立て デザインから考えるお皿の中の視覚効果』(誠文堂新光社)など。そのほか、無印良品、日本経済新聞「NIKKEI The STYLE」、成城石井でのスタイリングなどを手がける。

※画像提供:朝日新聞出版

書名:  料理がおいしくなる 美しい盛りつけのアイディア
監修・編集・著者名: まちやま ちほ 著
出版社名: 朝日新聞出版
出版年月日: 2022年2月28日
定価: 1,540円(税込)
判型・ページ数: A5判・144ページ
ISBN: 9784023319950


(BOOKウォッチ編集部 Yukako)