Pixel 7 Proは光学5倍ズーム搭載で登場! ハイエンド性能が12万円台から手に入る圧倒的コストパフォーマンスが魅力

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●Googleの新型ハイエンドスマートフォン「Pixel 7 Pro」登場!
Googleは、新型のハイエンドAndroidスマートフォン「Google Pixel 7 Pro」(以下、Pixel 7 Pro)を発売しました。
公式オンラインストアでの価格は以下の通りです。

・Pixel 7 Pro(128GB)……124,300円
・Pixel 7 Pro(256GB)……139,700円

Pixel 7 Proは公式オンラインストアのほか、KDDIとソフトバンクからも発売されます。
(ただしKDDIは128GBモデルのみ)

GoogleがPixelシリーズに独自開発のチップセット(SoC)「Google Tensor」を搭載し、価格を抑えつつ高性能化を果たしてから1年。
いよいよ次世代のPixelシリーズが登場です。


本体カラーはオブシディアン、ヘーゼル、スノーの3色



●新型SoC搭載で性能向上と省電力性を両立
Pixel 7 Proに搭載されたSoCは「Google Tensor G2」へと進化し、さらなる高性能化と省電力化の両立を果たしています。

バッテリー容量は前機種となる「Pixel 6 Pro」とほぼ同じ5,000mAhを搭載し、24時間以上の連続稼働を謳っていますが、注目すべきは「スーパーバッテリーセーバー」と呼ばれる省電力機能を使用した場合の利用時間の長さです。

スーパーバッテリーセーバーとは、

・スマートフォンの画面をオフにしている待機状態での消費電力を抑える
・使用中もワットパフォーマンスやバックグラウンド処理を最適化して連続利用時間を延長する

このような機能です。

このスーパーバッテリーセーバー機能をオンにした場合、Pixel 6 Proでは最大48時間使用できるとしていたところを、Pixel 7 Proでは最大72時間まで伸ばしています。

実に1.5倍もの低消費電力化を果たせたのは、Google Tensor G2の優れた省電力設計による部分が多くあります。


よりパワフルに、より長時間利用可能に



●Pixel 7 pro最大の武器は「光学5倍ズーム」
スマートフォンのハイエンド機種と言えばカメラ性能に注力するイメージがありますが、Pixel 7 Proもご多分に漏れず強力なカメラ性能と画像加工機能を持っています。

特徴的なのはペリスコープタイプの光学式望遠カメラの搭載です。

Pixel 6 Proから搭載されていたものですが、Pixel 7 Proでも継続して搭載されており、
ズーム倍率は4倍から5倍へと強化され、デジタルズーム(超解像ズーム)と併用することで最大30倍までの望遠撮影が可能です。

さらに光学式手ブレ補正と電子式手ブレ補正を組み合わせ、より強力に手ブレを抑えられるようにもなりました。


非常に薄いスマートフォンでも高倍率望遠レンズの搭載を可能にするペリスコープ技術


搭載されるカメラは以下のとおりです。

【背面カメラ・3基】
・標準(広角)カメラ……5000万画素
・超広角カメラ……1200万画素
・望遠カメラ……4800万画素

【正面カメラ・1基】
・標準(超広角)カメラ……1080万画素

Pixel 7 Proではこれらのカメラに加え、写真に写った余計な人物やオブジェクトを消してくれる機能などが標準のカメラアプリにあります。

特殊なアプリやパソコンなどを用いることなく手軽且つ自分好みに写真を加工できるのはPixelシリーズの強みでしょう。
(本機能はPixel 6シリーズ以降に搭載)


背景の余計な人物を消すのもお手のもの



●ハイエンドスマートフォンとして圧倒的なコストパフォーマンス
このほかの特徴的な機能および性能として、

・急速充電に対応したワイヤレス充電搭載
・静止画の閲覧や動画の視聴など、状況に応じて10Hzから120Hzまで可変する「ヴァリアブル・リフレッシュレート」搭載
・音声入力によるリアルタイム翻訳機能
・Titan M2チップによる高いセキュリティ
・割れにくさに定評のあるコーニング社製「Gorilla Glass Victus」を背面ガラスに採用
・6.7インチ・QHD+(1,440 x 3,120ドット)LTPO OLED(有機ELディスプレイ)搭載

このような点が挙げられます。
そして何より、これだけのハイエンド性能を備えながら価格を12万円台からに押さえている点は大きな魅力です。

厳しい円安が続く中で他社製ハイエンドスマートフォンは値上げが繰り返され、メーカーによっては20万〜25万円近くもする機種もあります。
そのような中で、12万円台から購入できるPixel 7 Proは圧倒的なコストパフォーマンスです。

Android OSを作っているGoogle純正のスマートフォンという点も魅力です。


ハイエンド性能が手頃な価格で手に入る!



●ストレージ容量の少なさが唯一の欠点
欠点らしい欠点の見当たらないPixel 7 Proですが、唯一気になるのはストレージ容量の少なさです。

Google公式オンラインストアの通常販売モデルや通信キャリアが販売するストレージ容量は128GBと256GBしかなく(auは128GBのみ)、
しかもPixel 7 ProにはmicroSDカードなどを使うための外部ストレージスロットがありません。

昨今のハイエンドスマートフォンはAndroidスマートフォンでも外部ストレージスロットがない機種が増えており、
ゲームや動画などを大量に保存すると容量が不足しがちです。

Googleは写真や動画についてはGoogleドライブなどのオンラインストレージの利用を推奨していますが、アプリなどではそれができません。


Google公式オンラインストアでは512GBの限定モデルも販売していたが、11月6日現在では品切れとなっている


動画撮影においても、4K/60fps撮影が可能であるにもかかわらず128GBモデルではあっという間にストレージ容量が尽きてしまいます。

例えばAppleのiPhone 14 ProおよびiPhone 14 Pro Maxなどは標準で1TBまでストレージ容量が選択可能で、動画撮影などを本格的に行いたい人でも安心して使えるようになっています。

Pixel 7 Proは価格を抑えた分、ストレージ容量ではある程度の妥協を求められます。

・数十分〜1時間といった長時間連続する4K動画撮影をしたい
・動画を大量に入れて持ち歩きたい(オンラインストレージは使いたくない)
・大容量のゲームアプリを大量にダウンロードして楽しみたい

このような人にはあまり向かない機種と言えます。


せっかくの高性能を活かしきれないストレージ容量なのは本当に残念



●Google純正のハイエンドスマートフォンが欲しいなら「買い」一択
ストレージ容量に難点があるものの、一般的な利用シーンにおいてそれがネックとなることはほとんどありません。

動画や写真であればオンラインストレージを活用することで容量を確保できますし、4K/60fps動画でも数分〜10分程度の撮影を細かく行うような使い方であれば問題ありません。
アプリも最新の3Dゲームアプリを何十種類もダウンロードしない限りは容量不足に悩むことはないでしょう。

・できるだけ安くハイエンド性能のスマートフォンを買いたい
・高倍率の光学式ズームレンズを搭載したスマートフォンが欲しい
・強力な画像加工機能がついたスマートフォンを使いたい
・Google純正のハイエンドスマートフォンが欲しい
・リアルタイム翻訳などの機能を使ってみたい
・ハイセンスな本体デザインに惹かれた

Pixel 7 Proは、このような人にオススメです。




執筆 秋吉 健