3日のプレミア上映イベントに臨む映画「為了国家」のラシド・アミ監督(左から4人目)、馬君慈プロデューサー(右から3人目)ら

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(ベネチア中央社)イタリアで開催中の第79回ベネチア国際映画祭とその併設マーケットに、台湾から15作品が参加している。このうち複数の作品が国際共同製作作品だ。台湾のコンテンツの国際化を促進する台湾クリエイティブ・コンテンツ・エイジェンシー(文化内容策進院、文策院)は、共同製作によって台湾の人材の国際化を図り、台湾ブランドの普及を目指している。

台湾からは、同映画祭のオリゾンティ部門に台仏共同製作の「為了国家」(For My Country)、映画祭併設のベニス・デイズ部門に「The Last Queen」が出品された。両作品は文策院の国際共同製作プロジェクトの出資を受けた。

「For My Country」はアルジェリア系フランス人のラシド・アミ監督が自身の物語を台湾とフランスの2つの軸を並行させる形で描いた作品。台湾からはビビアン・ソン(宋芸樺)らが出演する。同映画祭で3日、プレミア上映され、上映終了後には約1000人に上る観客から4分余りに及ぶスタンディングオベーションを受けた。アミ監督は中央社の取材に対し、「台湾映画の生存環境はますます良好になっている」と評価した上で、これは政策や文化部(文化省)などの意向とも関係があるのではないかとの見方を示し、「世代交代をしなければならない。台湾の若い監督やプロデューサーには自分たちだけのポジションが必要だ」と話した。

同作のマー・チュンツー(馬君慈)プロデューサーや「The Last Queen」の特殊効果プロデューサー、ウェイ・ルーハン(魏如涵)氏は、国際共同製作における台湾の強みについて、人材が高い受容性を持つ点をそろって指摘する。異なる文化を尊重、理解できるため、円滑な意思疎通が図れるのだという。

台湾の国際共同製作はまだ始まったばかりだ。マー氏は、より多くの人材を投入する必要があると話す。言語面での訓練やシステムの受容度、ハード面、ポストプロダクション(撮影後の作業)における環境など、一歩ずつ向上させていく必要があると指摘した。

この他、同映画祭のXR部門「ベニス・イマーシブ」には「遺留」など3作品がノミネートされた。併設マーケット「ベネチア・プロダクション・ブリッジ」の「ベネチア・ギャップファイナンシング・マーケット」には、ホウ・シャオシェン(侯孝賢)がエグゼクティブプロデューサーを務める「車頂上的玄天上帝」(仮題)など長編劇映画5作品に加え、「鏡子」などVR作品4作品が参加している。

(曽婷瑄/編集:名切千絵)