@AUTOCAR

写真拡大 (全2枚)

高収益モデルに注力 詳細は来週発表見込み

メルセデス・ベンツのオーラ・ケレニウスCEOは、Aクラスのような小型車から撤退する可能性を示唆した。

【画像】メルセデス・ベンツAクラス【写真でじっくり見る】 全90枚

フィナンシャル・タイムズ主催の講演に登壇したケレニウスCEOは、今後の製品計画について、来週の資本投資家向けのイベントで説明することを明らかにした。特定のモデルについての具体的な言及はなかったが、彼は次のように述べている。


メルセデス・ベンツA 250e

「来週にはもっと詳しく話しますが、量販店のライバルになることがわたし達の目標ではありません。それは、メルセデス・ベンツというブランドが掲げるべきものとは異なります。ですから、当社の製品ポートフォリオに関しては、引き続きご期待いただきたい。わたし達は下を向くより上を向きたいのです」

メルセデスの小型車は、ここ数年、より収益性の高いモデルへの半導体供給を優先しているため、販売台数に制約がある。こうした動きが、経営方針にも影響を与えたという。

「供給制限が始まる前から、わたし達は量ではなく、顧客と会社にとって価値あるものを追う戦略をとってきました」

「わたし達はすでに、収益の質と価格決定力をはかるために、チャネルマネジメントにおいて行動を起こし始めていました。その点では、供給制限は望まぬ実験のようなものでした」

「そして、このような時期でも収益性が非常に堅牢であったことがおわかりいただけるでしょう」

メルセデスは2021年に約140億ユーロ(約1兆9000億円)の利益を計上したが、原材料の高騰が収益性を脅かす可能性があるとの懸念を示していた。そうした懸念は、ウクライナ戦争でさらに悪化している。