武井壮さん(2019年撮影)

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フェンシング日本代表選手で日本フェンシング協会前会長の太田雄貴さんは2021年8月2日、タレントの武井壮さんにツイッターで感謝を述べた。

武井さんは6月上旬に同協会の会長に就任し、SNS上で東京五輪に出場する選手たちに関する情報を発信し、応援を続けていた。

「彼は選手のため、スポーツ界のため引き受けてくれた」

太田さんは、日本フェンシング界初のオリンピックメダリスト。五輪2大会でメダルを獲得し、現役引退後は日本フェンシング協会の会長として競技の普及活動などに努めていた。6月に同協会の会長を引退し、後任を武井さんが務めている。

太田さんは8月2日のツイッターで、武井さんへの感謝を綴った。

フェンシングの試合が全てが終わった後、武井会長に『太田君ありがとね』とお言葉を頂戴したが、我々の方こそ、会長を引き受けてくれて『ありがとうございます』である。小さい競技団体は充分な財源が無いため、会長職は無報酬だ。それでも彼は選手のため、スポーツ界のため引き受けてくれた」

武井さんは、フェンシング経験はないが陸上選手(十種競技)として活躍していた実績があり、タレントの発信力などを生かして会長職を務めている。ただ1日には、自身のツイッターで「名前だけのお飾り会長」と呼ばれるとこぼしていた。

こうした見方に対して武井さんは、フェンシング協会において「まあまあ働いております」と主張し、「少しずつ結果出して、武井壮で間違って無かったと感じてもらえるようにがんばりますわ」と意気込みを語っていた。

一方の太田さんは、「武井会長が関わってくれた事に心の底から感謝している」と2日のツイートで述べる。

「広告塔や発信だけを期待してると思われがちだが内情は違う。経営、ガバナンス、コンプライアンス、選手強化、大会設計 全てに目を通し、的確な指摘をされている。世の中のイメージと大きく異なる

こうした太田さんの投稿に武井さんは、太田さんに感謝し「今後も様々な方面でお力をお借りすると思うけど、私に出来ることは全力でやらせて頂きます」などと返信している。