Michael Pick

新型Apple TVは強力なプロセッサを搭載してゲーム重視が期待されていましたが、フタを開ければiPhone XS世代のA12 Bionicで同梱のリモコンもゲーム向きとは言えませんでした。そんななか、アップルが新型SoCを採用したNintendo Switchのようなゲーム専用機を準備中との噂がささやかれています。

韓国のコミュニティサイトClienへの投稿によると、アップルはスイッチと同じような「ポータブル・ハイブリッドコンソール(据え置きも携帯もできるゲーム専用機)」を開発中とのこと。搭載されるSoCはAシリーズ(iPhone搭載のもの)やMシリーズ(MacやiPad Pro採用のM1チップ系列)とは別の新型で、GPU性能が向上してレイトレーシングもサポートされるとのこと。さらに大手パブリッシャーUbisoftとゲーム開発を交渉しているとも述べられています。

この投稿そのものの信ぴょう性は不明ですが、有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)のTron氏(@FrontTron)が引用していることから、ある程度の信頼はおけると思われます。

つい先日もクアルコムがスイッチのようなゲーム機を開発中と報じられており、Windows 10 PC方面でもスイッチを意識したデバイスはトレンドの一角となっています。とはいえ、すでにiPhoneやiPadも強力なSoCを搭載した有力ゲーム機になっており、そうしたゲーム専用機の必要性がどこにあるのか疑問にも思えます。

が、iPhoneやiPadはゲームには特化されておらず、高度なハードウェアを備えていても熱設計枠の限界があり、十分にポテンシャルを引き出せているとは言えないはず。噂のゲーム専用機では、たとえば筐体を大きめにして高性能なクーラーを搭載するための場所を確保するのかもしれません。

かつてアップルが2020年の開発者会議WWDCにてハイエンドゲーミングMacを発表の噂もありましたが、結局は実現していません。しかし上記の「ゲーム向けApple TV」のような噂がたびたびあることや、定額制ゲームサービスApple Arcadeに注力していることからも、アップルがゲーム専用機への進出を検討している可能性は否定できません。

もっかアップルは、次期MacBook Pro向けのM2ないしM1Xチップの量産に入ったとも噂されています。このチップが高性能コアが増やされるほかGPU性能も大幅に向上するとの説もあり、もし十分なパフォーマンスが見込めれば、ゲーム専用機にも流用されることもあり得そうです。

Source:Clien

via:Wccftech