13日、大阪府が確認した新型コロナウイルスの新規感染者は1099人だった。先週火曜日に比べて300人以上増加し、過去最多を記録した。

【映像】重症化スピードが早すぎる…大阪府、医療の現場は「本当にひっ迫」

 大阪府の吉村洋文知事は12日、会見で「新型コロナ重症医療の危機的な状況にある。重症病床は205床運用しているが、すでに入院しているのが203床。ほぼ100%の状況」と発表。現在新型コロナの重症患者を受け入れているおよそ60の医療機関に対し、新型コロナ以外の不急の手術や入院を延期するよう要請した。

「不急の手術」とは一体どのような手術を指すのか。また、大阪の医療態勢はどのような状況なのか。大阪府対策本部の専門家委員も務める、りんくう医療総合センター・倭(やまと)正也医師に話を聞いた。

 1月に起きた第3波との違いについて、倭医師は「(第3波とは)まったく比べ物にならない。N501Yの変異株の影響なのか、40代50代の重症の割合が非常に高い。重症になるスピードも非常に早くなっている」と語る。倭医師の勤務する病院でも、病床がひっ迫しつつあるという。

「例えば昨日の夜間に中等症の患者さんが入ってきても、今病床がひっ迫していることで、なかなか入院できない。本来ならもっと早く病院に搬送されるべき患者さんだが、自宅、それからホテルなどで(病院に来るまでに)時間がかかってしまって、治療が後手後手になっている。今それくらい本当にひっ迫している状況だ」

 そんな中、近畿中央呼吸器センター・倉原優医師は大阪府の要請に対して「個人的には予後に直結しないような手術を遅らせることはやむを得ないと思う」と話す。

「美容形成など、それほど急がない整形外科的な処置や、予後に直結しないものを遅らせる選択肢は間違っていないと思う。重症の外科手術を要するような患者さん用のICUはあけておかないといけないし、病床も確保する必要がある」

 感染者が増加の一途をたどっている大阪府。医療崩壊の危機はすぐ近くに迫っている。1日も早い収束のために、こまめな手洗い・うがい、マスクの着用など、基本的な対策の徹底が必要だ。

(ABEMA/『ABEMAヒルズ』より)