パクリの「鬼殺の剣」のヴィジュアル

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ファンたちは「ドキドキして眠れない」と歓呼

 文在寅政府主導の反日運動が続く韓国社会で、日本のアニメとゲームは相変わらず怒涛の人気を博している。最近公開された劇場版「鬼滅の刃 無限列車編」(以下「無限列車」)。日本国内で300万人以上の観客を動員して歴代興行記録を塗り替えるなど爆発的な人気を集めていることが韓国で報じられ、映画に対するファンの関心を集めている。

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 ユニクロを買わず、寿司を食べないなど、日常生活で反日不買運動を主張するが、一方でゲーム機(プレイステーション)や自動車、カメラなど、先端技術の分野を中心に、日本の先進性を消費する両面性を見せる「選択的不買」、「選択的反日」は、「無限列車」にはまった韓国人にもそのまま反映されている。

パクリの「鬼殺の剣」のヴィジュアル

 韓国の「無限列車」輸入会社SMGホールディングスは27日、韓国で「無限列車」が12月に封切られると発表した。

 日本で16日に封切られた「無限列車」は公開初日から3日間で興行収入が過去最高の45億円を記録し、公開10日目の25日には累積観客数798万人、過去最短で約100億円を突破。

 2016年に興行収入250億3000万円を記録し、日本アニメーション歴代2位となった「君の名は」以来4年ぶりの快挙に。

 この状況が続けば、興行収入308億円をあげて歴代1位となった宮崎駿監督のアニメーション映画作品「千と千尋の神隠し」(2001年)の記録を塗り替えるかもしれない。

本家は12月に公開が決まった

 2016年の初連載時から韓国でも人気だった「鬼滅の刃」。

 日本の大正時代を背景にしており、日本の歴史と文化に対する韓国人の深い関心と愛情を見て取ることができる。

「鬼滅の刃」ゲーム盗作で販売中止に

 鬼に家族を殺された主人公が力をつけ、鬼を退治する成長物語は、競争だらけの社会を生きる韓国人の共感を引き出している。

 日本在住の韓国人は公開当日から「無限列車」を観た感想をブログに書き出し、「流れる涙をとめることができなかった。本当におもしろい。鬼滅の刃のファンなら必ず観るべき映画だ」など賛辞を送った。

 この感想を見た韓国人は「日本の漫画産業は永遠だろう。韓国でいつ公開されるか分からず、日本に行って映画を観たい」「日本に居住して幸運だ。観るたびにとても幸せだ」「感動の連続だった。韓国でも早く観たい」などのコメントを残し、「無限列車」への愛情を表現。

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 これら“無限列車愛”に文在寅政府の“反日不買”の影はなく、“日本賛美”一色に染まっている。

 他方、韓国の「鬼滅の刃」人気を推し量ることができる事件のひとつに「ゲーム盗作論争」がある。

「鬼滅の刃」は今年10月、単行本として初めて累積発行部数1億冊を突破したが、その人気に便乗する韓国人の銭ゲバは凄まじい。

 4月に発売されたモバイルゲーム「鬼殺の剣」は、「鬼滅の刃」の場面、設定、ストーリー、キャラクターをそっくり模写したものだった。

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 主人公が幼い頃家族を失ったという設定にはじまり、「鬼殺の剣」のカスミは「鬼滅の刃」の竈門禰豆子、「鬼殺の剣」のオオカミは「鬼滅の刃」の嘴平伊之助など、外観も似ているキャラクターがあちらこちらに登場する。

 盗作だという議論が噴出し、「鬼殺の剣」側は直ちにゲームの販売を中止して、購入者に払い戻す事態に追い込まれたのだった。

グッズ販売も絶好調で人気に便乗する人たち

 さらに関連グッズの売れ行きも絶好調で、韓国最大のオンラインショッピングサイトで「鬼滅の刃」を検索してみたところ、約6万件のアイテムが販売されていた。

 1万ウォンから数百万ウォンの炭治郎や禰豆子、我妻善逸などのフィギュアや腕時計、日輪刀、キーリングなど各種キャラクター玩具製品が目につく。

 購入者は「娘にプレゼントしようと買った」、「とてもきれいで気に入った」。「すべてのキャラクターを所有したい」、「誕生日プレゼントで買ったが、友達が心から気に入っている」などの感想を書き込んでいる。

 各商品には100余りのレビューがつき、ほとんどが4・5/5・0の評価を得るなど、「鬼滅の刃」関連商品を購入した満足感でいっぱいだ。

「鬼滅の刃」は、慰安婦問題や文在寅政府の反日不買運動を凌駕して、韓国のマニアに慰安と喜びを与えているのだ。

 日本のアニメーションは1960年代から本格的に韓国に輸出され、韓国社会に根を張り、大きな影響力を誇っている。

 1990年代から2000年代初めにかけて「美少女戦士セーラームーン」、「名探偵コナン」、「ドラゴンボール」、「スラムダンク」などのアニメや映画は高い人気を集めた。

 スタジオジブリの宮崎駿が監督した「崖の上のポニョ」(2008)、「ハウルの動く城」(2004)、「千と千尋の神隠し」(2001)はもちろん、最近では「ワンピース」が人気を博した。これらの成功の系譜に「鬼滅の刃」は連なっている。

 昨年、徴用工の賠償判決や慰安婦の合意の破棄などといった文在寅政権の反日政策が、韓国社会で大規模な反日不買運動を引き起こした。

 しかし、「鬼滅の刃」のほか、カメラ、自動車、プレイステーションなど日本に依存してきた精密機器の消費が衰えることはなく、反日政策は虚構のレベルにとどまらざるを得ないようだ。

チャン・ヘウォン記者

週刊新潮WEB取材班編集

2020年10月30日 掲載