ツアーでは飛ぶほうではないため、ウッド系を厚めに入れている(撮影:佐々木啓)

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2000年1月5日生まれの吉本ここねは現在20歳。18年にプロテストに合格すると、その年のQTで43位となり、19年のツアーに本格参戦を果たした。ルーキーイヤーは夏場以降、予選落ちが続き賞金ランキング99位に終わったが、19年のQTで11位と再びツアーへの出場権を掴んだ。そして、今年の「日本女子オープン」では7位タイでフィニッシュし、レギュラーツアーでの自己最高位を記録。そんな吉本のクラブセッティングを見てみよう。
同い年の吉本ここねと菅沼菜々が双子に見える件【写真】
今年のクラブで大きく変わったのは『ゼクシオ』に変更したことだという。昨年までは『スリクソン』を使っていた吉本がなぜ『ゼクシオ』に変更したのか? ダンロップの女子ツアー担当のクラフトマン、松栄圭一郎氏に話を聞いた。
「吉本プロは基本的にシャープな顔が好みなので、スリクソンを使用していました。しかし、ちょっと無理をして打ちこなすより、もう少しクラブに任せてもいいのでは? とゼクシオを提案させてもらったのです。吉本プロ自身も『その方がいいかも』と言ってくれたので、昨年からテストはしていました。好みの顔と少し違うので慣れるまでに時間がかかり、今年からの使用となったのです」と松栄氏はいう。吉本自身も「ドライバーはボールも上がりやすくて、すごくやさしくなりました」と変更のメリットを感じている。
吉本が『ゼクシオ イレブン』に変更したもう一つの理由は、フェアウェイウッドのロフトにある。松栄氏は「ゼクシオ イレブンには9番ウッドまであるんです。基本的には、ロフトのあるフェアウェイウッドのほうが、ユーティリティよりミスになりにくい。吉本プロのようにグリーンを狙うショットでショートウッドを多用する選手は、高さが気にならなければメリットの方が多いのです」と説明してくれた。
確かに弾道が高くなりすぎてショートウッドを嫌う選手もいるが、ユーティリティよりも弾道が高いので、グリーンに止めやすい。すなわちピンを狙いやすいことになる。9番ウッドまで入れている選手は吉本の他に、柏原明日架、青木瀬令奈などシード選手にも何人かいる。9番ウッドをラインナップしているモデル自体があまり多くないが、ユーティリティで弾道が低く、グリーンに止まらないなどの悩みを持っている人には、一度トライする価値はありそうだ。
グリーンを狙うクラブのシャフトは、コントロールを重視するためにフレックス『S』を入れている。吉本の飛距離を考えると、硬すぎるのでは? 「確かにそう思われるかもしれませんね。でも、ヘッドスピードでフレックスを決めることはありません。プロのフィーリングによるところが大きいですね。吉本プロの場合、しなりは感じたいけど、しなり過ぎるのは好まないタイプ。それでいてしっかり感が欲しいという微妙なフィーリングに合わせた結果、フレックスは『S』になりました」(松栄氏)。
吉本の19年シーズンのフェアウェイキープ率は、酒井美紀に次いで2位(78.31%)と、飛距離は出ないが正確性を武器にしている。課題はパーオン率が95位(58.64%)と低いことだろう。ドライバーの正確性に加え、ショートウッドの正確性が増してくれば、「日本女子オープン」の7位を上回る成績が見えてきそうだ。
【吉本ここねのクラブセッティングと番手別飛距離】
1W:XXIO ELEVEN 8.5度 DAYTONA SPEEDER(SR) 225y
3W:XXIO ELEVEN 15度 DAYTONA SPEEDER(S) 205y
5W:XXIO ELEVEN 18度 Speeder 569 Evolution4(S) 195y
7W:XXIO ELEVEN 20度 Speeder 569 Evolution4(S) 185y
9W:XXIO ELEVEN 23度 Speeder 569 Evolution4(S) 175y
6U:XXIO ELEVEN 26度 MCH 60(S) 165y
6I:XXIO ELEVEN MCI 70(S) 155y
7I:XXIO ELEVEN MCI 70(S) 145y
8I:XXIO ELEVEN MCI 70(S) 135y
9I:XXIO ELEVEN MCI 70(S) 125y
PW:XXIO ELEVEN MCI 70(S) 105y
50度:Cleveland CFX N.S.PRO 850GH(S) 90y
56度:Cleveland CFX N.S.PRO 850GH(S) 65y
PT:SIGMA2 ARNA

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