【京都】誰かに教えたくなる隠れた名店4軒。新ルールは、アラカルト&快適空間。
ワインバーに和食、イタリアン、魅力的なお店がひしめく。好きなものを好きなだけ、カジュアルに楽しめる4店で、地元の人の気分で、心地いい夜を過ごしてみませんか。誰かに教えたくなる京都の隠れた名店をご紹介します。
1.作り手の愛情あふれるナチュラルな料理とワイン。〈くまのワインハウス〉/京都・東山丸太町
噛み締めるほどに赤身ならではの旨みが広がる、「京たんくろ和牛ランプのロースト」100g 2,000円(写真は150g)。
店主・長谷川琢馬さんの温かなサービスにも定評あり。以前は古本屋だった店舗は、壁の本棚を生かしたワインのディスプレイが素敵。
軽く一品からしっかり食事まで、使い勝手のいいワインバー。オーガニック野菜たっぷりの料理と、じゅわっと沁みるようなおいしさのナチュラルワインは最高の相性。店前のテラスも気持ちいい。グラスワイン1,000円、ボトルは6,000円台が中心。
〈くまのワインハウス〉京都府京都市左京区川端丸太町東入ル東丸太町41-7075-285-100116:00〜24:00LO 水休18席/禁煙
2.繊細な和食を単品で楽しむ路地奥の密かな幸せ。〈うり〉/京都・綾小路御幸町
一軒家を改装した清潔感ある店内。店主・上門邦彦さんの優しい人柄にほっとくつろげる。2階もあり。
表情豊かな器使いも目に楽しい。お造り三種盛り1,500円〜、鴨ロース1,200円、冷やし茄子400円。レモンチューハイ550円(各税込)。純米酒もおすすめ。
街中ながら、静かな路地奥という隠れ家的なロケーションに佇む。価格は居酒屋のカジュアルさで、上質な仕立ての料理は割烹クラスとあって、毎週のように訪れる常連客も多い。時季ごとに細やかに変わるお品書きのほか、一年中提供するあっさり京風のおでんも美味。
〈うり〉京都府京都市下京区足袋屋町317-15075-344-789917:00〜23:00 月休16席/禁煙
3.懐かしくて新しい!ボーダーレスな揚げ出し。〈ラクイイッカイ〉/京都・四条室町
「ハモ×基本のお出汁の揚げ出し」800円。鰹節はテーブルで削って添えてくれる。カラフルな野菜の断面が美しい、「お出汁とお野菜のテリーヌ」880円など小皿料理も豊富。
横並びで座れる大テーブル。不思議な店名は、店主のフルネーム(羅久井一介さん)そのまま。
今年6月にオープンしたこちらのコンセプトは「お出汁とワイン」。看板メニューの揚げ出しは、豆腐やナスなど食材に加え、組み合わせる出汁も基本のお出汁やトンコツなどから選べるスタイルが楽しい。一杯目には、〈丹波ワイン〉の生ワインをぜひ。
〈ラクイイッカイ〉京都府京都市下京区白楽天町502075-606-511214:00〜21:00LO 日休、ほか不定休14席/禁煙
4.地野菜をふんだんに使ったみずみずしいイタリアン。〈オアジ〉/京都・西陣
「アジの炙りと焼きナス、伏見唐辛子のスパゲッティ」1,650円。レアなアジの旨みと焼きナスのスモーキーな香りが印象的。「ビーツのカルパッチョ」750円など野菜の前菜も充実。
アイアンと木をベースにしたモダンな空間。奥には緑豊かなテラスもあり、風通し抜群。
NYでの勤務経験を持つシェフの吉田香織さんが手がけるのは、洛北・大原の野菜を軸にしたイタリアン。素材合わせにセンスが光る料理の数々は、軽やかでいて深みのある風味。
〈オアジ〉京都府京都市上京区大宮通寺之内上ル前之町443075-205-2598土9:00〜11:00LO、日10:00〜11:30LO、12:00〜14:00LO、17:30〜21:00LO 月火休23席/禁煙
夜ごはんの新ルールは、アラカルト&快適空間。
昨年1月にオープンし、たちまち評判を呼んだ〈くまのワインハウス〉。磨き抜かれた鍋やレシピのメモ書き、お茶目なタイマーなど、オープンキッチンの何気ない眺めが店の空気感をつくる。
あれこれ予定を入れがちな旅先でありがたいのは、アラカルトでサクッと、?きちんとおいしく〞を兼ね備えたお店。「密」になりにくい、開放感のある空間だとより安心だ。カウンター席やテラス席を選んだり、大テーブルに横並びに座れば、さらにリラックスできそう。〈くまのワインハウス〉は、ワインバーとビストロのいいとこどりという感じのバランスが絶妙。街中から少し離れていながら、ここ目当てで足を延ばすお客が絶えない人気ぶりだ。そして、京都に来たら和食のお店に行きたい、でもコースはちょっと...と迷っているならぜひ〈うり〉へ。肩肘張らないけど端正な料理、秘密めいたロケーションは、次の京都旅できっと誰かに教えたくなる。昼下がりや夕方からオープンしているお店も多いので、いつもの夕食より少し早い時間に入店するのもおすすめ。ほかのお客さんの姿も比較的少なく、のんびりとくつろいで過ごせる。まだまだ日が長いこの時期、明るさが残るうちから乾杯したい。
(Hanako1188号掲載/photo:Yoshiki Okamoto text:Aya Honjo)

