『グッド・ファイト』が本物の訴訟に発展!? 名誉棄損で謝罪を要求される

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人気リーガルドラマ『グッド・ワイフ』のスピンオフ版となる米CBS All Accessの『The Good Fight/ザ・グッド・ファイト』。そのシーズン4最終話で放送された、性犯罪者で大富豪だったジェフリー・エプスタインの顧問弁護士に関する描写が問題となり、製作スタジオが謝罪を迫られていることが明らかとなった。米Entertainment Weeklyが報じている。

『グッド・ファイト』を製作する米ViacomCBSに謝罪を求めているのは、米ハーバード大学法科大学院の弁護士で名誉教授のアラン・ダーショウィッツ氏で、シーズン4最終話「The Gang Discovers Who Killed Jeffrey Epstein(原題)」で放送された描写が問題となっているという。

同エピソードでは、未成年者を含めた女性に対する性犯罪と性的人身売買の罪で有罪判決を受け、謎の獄中死を遂げた大富豪ジェフリー・エプスタインの事件がテーマとなっている。そして劇中では、エプスタインの事件を担当した架空の弁護士ベンジャミン・ダフォーが、実際にエプスタインの顧問弁護士だったダーショウィッツ氏を"悪徳弁護士"呼ばわりするセリフを発していたとのこと。

これを受け、ダーショウィッツ氏の弁護士がCBSに書簡を送付。エプスタインに対する刑事告発と彼の死を中心に描いたエピソードに登場する「マッサージ」や「エプスタイン」「ヴァージン諸島(エプスタインが性的暴行を行っていた別荘地)」「悪徳弁護士」といった言葉の組み合わせにより、ダーショウィッツ弁護士がエプスタインと一緒に未成年者に性的虐待を行っていたことを暗示しており、誤解を招きかねないと苦情を申し立てている。

「訴訟を起こさずに問題を解決したい」とも記されている書簡について、ViacomCBS Media Networksで代表取締役副社長を務めるジョナサン・アンシェルは、『グッド・ワイフ』はフィクションであることを主張。書簡で問題視されているキャラクターも架空の人物であり、ベンジャミン・ダフォーも実在する弁護士ではなく、以前にエプスタインを担当していた架空の弁護士として描かれていることを強調。シリーズもキャラクターもすべて作り物であり、視聴者はシリーズにダーショウィッツ教授をはじめとする、誰に関する事実情報も求めていないと反論している。

エプスタインを弁護したダーショウィッツは性的虐待への関与を全面否定しているが、エプスタインを告発した女性の一人であるバージニア・ジュフリーさんは、Netflixのドキュメンタリー・シリーズ『ジェフリー・エプスタイン:権力と背徳の億万長者』で、ダーショウィッツからも性的暴行を受けたと訴えている。

CBSとダーショウィッツ弁護士の主張が相反しているが、果たして訴訟に発展せずに問題が解決するのか、今後の動向を見守っていきたい。

『The Good Fight/ザ・グッド・ファイト』はシーズン4最終話のエピソードを本国で今年5月に公開し、シーズン5の製作も決定している。日本ではシーズン3までをAmazon Prime Videoで配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『The Good Fight/ザ・グッド・ファイト』© 2020 CBS Interactive. All rights reserved./『ジェフリー・エプスタイン:権力と背徳の億万長者』 © 2020 Netflix