鍛造ホイールに、静粛性/デザイン性 RAYS(レイズ)VMF C-01 東京モーターショー
鍛造に、デザイン性text&photo:Hidenori Takakuwa (高桑秀典)、編集部
メイド・イン・ジャパンと自社一貫体制にこだわり、確かな品質のホイールばかりをユーザーに提供している「RAYS」。東京モーターショー2019において話題の製品を展示した。
さまざまなホイールがディスプレイされたが、ひときわ美しい光を放っていたのが「VMF C-01(ベルサス・モードフォージド)」である。
鍛造1ピースホイール工法で造られているVMF C-01は、「モードフォージド」を掲げ、デザインに特化した新しい切り口の鍛造ホイールとなっている。
鍛造でありながら、まるで彫刻のように滑らかで、艶めかしく立体的な造形美を楽しめる。レイズ・オリジナル・デザイン金型鍛造の新しい成果と呼ぶにふさわしい出来映えなのだ。
静かなホイール
そして、乗り心地にこだわっているのが2つ目の見所。
ここ最近、自動車メーカーがNVH(ノイズ、バイブレーション、ハーシュネス)の低減に力を入れているが、ノイズはタイヤや風切り音から発生する雑音・騒音、バイブレーションはエンジン駆動系・足まわりから伝わってくる振動、ハーシュネスは路面の段差から伝わってくる捻じれ・軋みのことである。
RAYSの新ホイール「VMF C-01」RAYSでは、鍛造ホイールの技術を用いてそれらを低減。VMF C-01では、ディスク、バルブ面、インナーウェルを見直し、音振性能に適した新形状を採用。乗り心地やロードノイズに優位なホイール開発を行うことで、優れたライド・コンフォートを実現しているのであった。
実走行によるテストでは、同サイズの鍛造モデルと比較して、静粛性が8.3%向上。デザイン性を追求した鍛造ホイールでありながら、純正ホイール同等の静粛性能を手に入れた。
折り鶴がVMFの証
ブースで配布されていたカタログに「この美しさ、折り紙つき」と書いてあり、ホイールに「折り鶴」のマークが刻印されていた。その折り鶴に込められた意味を紹介しておこう。
古きより、名刀や美術品にそのモノの価値や確かな品質が保証されている証として二つ折りの紙(手紙や目録)が用いられてきた。それにより、いまでも鑑定書付きのことを折り紙つきと表す。その折り紙を、RAYSの繊細なモノ造り、鍛錬されて造り込んだという意味を込めて「ORIZURU」で表現し、ホイールにあしらったという。
RAYSの新ホイール「VMF C-01」VMF C-01は複雑かつ繊細な技術を用いて造る「折り鶴」と同じコンセプトのデザイン・ホイールであるといえるので、見事なコラボレーションといえるだろう。
3種のライン
最後にVMF C-01のスペックを記しておく。
カラーは、フラッグシップで受注生産の「EXCLUSIVE LINE(エクスクルーシブ・ライン)」が、REFAB/サイド ブライトニングメタルダーク/MC(RX)。
RAYSの新ホイール「VMF C-01」上質な「HI LINE(ハイライン)」が、ダイヤモンドカット/サイド ダークガンメタ(DX)。
RAYSの代名詞、ボルクレーシングの血を受け継ぐ「SPORT LINE(スポーツライン)」が、マットガンブラック/リムエッジDC(MK)。
付属品は、ET1バルブBK、VMFセンターキャップ(SPORT LINEはヘアラインブラックアルマイト仕様、HI LINEとEXCLUSIVE LINEはバフ仕様)となっている。