台湾発ドリンク店、「一国二制度」巡り波紋 香港デモ支持の加盟店も
発端となったのは、中国版ツイッターのウェイボー(微博)で「一芳台湾水果茶」名義のアカウントが5日夕方に行った投稿。「逃亡犯条例」改正案に抗議する同日のストライキに賛同を示し休業とした香港の加盟店を非難する内容だった。同アカウントは「一国二制度」への支持やスト反対の立場を表明した。これを受け同日夜、同社のフェイスブックページには、批判や不満のコメントが相次ぎ、不買を訴える投稿も見られた。
一方、台湾の一部加盟店は5日深夜、各店のフェイスブックページに店名義で声明を発表。ウェイボーの投稿に賛同しないとし、香港デモを支持する姿勢を示した。ウェイボーの投稿について「本社の声明」だとし、加盟店の立場を代表しないとの投稿を出した店もあった。
立場が食い違う一芳に対し、フェイスブックにはさまざまなコメントが寄せられている。加盟店に謝意や賛同を示す声が上がっている一方、懐疑心や怒りを示すユーザーも。「一つの中国」を前提とした「92年コンセンサス」について「その解釈は両岸(台湾と中国)で異なる」とする「一中各表」をもじり、「一芳各表」と皮肉るコメントも見受けられた。
騒動を受け、台湾本社は6日午後、声明を発表。「世界各地のパートナーとの意思疎通により力を入れ、現地の法律の順守や政治への不干渉を原則としてフルーツティーを広げることに努める」と説明。各界に混乱をもたらしたことを謝罪するとした。
(張雄風、陳家倫、王淑芬/編集:楊千慧)
