鮮やかに先制点を奪うも、勝ち切れなかった森保ジャパン。悔やまれるGL敗退となった。(C)REUTERS/AFLO

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 現地時間6月24日、ブラジルで行なわれているコパ・アメリカはグループリーグの最終日を迎え、日本代表はエクアドルと対戦。1−1の痛み分けに終わり、グループリーグ突破は果たせなかった。
 
 序盤からインテンシティーの高い攻防戦となったゲームは、15分に均衡が破れる。中島翔哉のパスに岡崎慎司が抜け出すと、相手GKが飛び出してクリア。これを拾った中島翔哉がガラ空きのゴールに蹴り込んで先制に成功した。その後、自陣でのパスミスからピンチを招いていた日本は35分、CKの流れから失点してしまう。R・イバーラのシュートをGK川島永嗣が弾いたところをメナに押し込まれ、スコアをタイに戻された。
 
 後半はエクアドルに主導権を握られる。それでも守備陣が粘り強く対応して凌ぎ、久保建英、中島、さらには途中出場の上田綺世らが終盤に好機を掴んだが、ゴールを奪うには至らない。悔しいドローで試合を終え、B組3位のパラグアイと勝点2で並んだが得失点差で及ばなかったため、ベスト8進出を逃した。
 
 この一戦を速報で伝えたのが、ブラジル最大のネットワーク『Globo』だ。日本の鋭い攻めを称えつつも、最後の詰めの甘さを指摘した。
 
「実に見応えのあるゲームだったが、終わってみればパラグアイを喜ばせる結果となった。日本はクボ、ナカジマ、ミヨシのアタッカー陣が自慢のプレースピードを存分に活かし、15分には鮮やかな連携からゴールをこじ開けたものの、パワーと高さで上回るエクアドルに押し込まれた末に、同点ゴールを浴びてしまう。日本は終始見事なチームプレーを発揮し、勝者に相応しい試合運びを見せていた。しかしながら空中戦で劣勢を強いられたことで、ペースを掴み切れなかった。ゲーム終盤にあった何度かのビッグチャンスで決められず、フィニッシュ精度にも難を見せたのだ。なんとも悔やまれる結末だろう」

 
 加えて同メディアは、「観客数は今大会最低の9729人で、有料入場者数はたったの2106人だった。スタンドでは子どもたちの声援が目立っていた」とも報じている。
 
 東京五輪世代を中心に臨んだブラジルでの挑戦は、2分け1敗で幕を閉じた。若き日の丸戦士たちはこの経験を今後のキャリアにどう活かしていくのか。Jリーグ、そして欧州の舞台でのパフォーマンスに注目だ。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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