中村航輔(撮影:浦正弘)

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23日、所属クラブの柏が岡山に0-1で敗戦を喫したとき、中村航輔はボリビア戦が行われる神戸へと移動する最中だった。現代表でただ一人J2に所属する中村だけは、日本代表に参加するのにリーグ戦を休まなければならない。

いつもじっくり考えて言葉を口にする中村だが、この点について聞かれると珍しく一度言いよどんだ。

「レイソルから来てますんで、レイソルの試合……レイソルもチームとして勝利を目指していますし、代表もそうですので。今こちらにいますから代表の勝利をチームで目指していければと思います」

そんな思いをしている日本代表だから、なおさら出場したいのではないか。中村は「もちろんどんな状況でも代表のゴールマウスは出たいものなので、いつでも変わらないです」と冷静に返した。

これまで多くの日本代表監督はGKの序列をなかなか変えようとしなかった。ところが森保一監督は積極的に多くの選手を試している。2018年のロシアワールドカップ前は東口順昭よりも起用されていた中村が、今度は追う立場として約1年ぶりの先発を狙っている。

※中村が日本代表のゴールを守ったのは、先発なら2018年3月23日マリ戦、途中交代なら2018年6月12日のパラグアイ戦

【文:森雅史/日本蹴球合同会社 撮影:浦正弘】