(株)エム・ディー・ソフトハウス(TDB企業コード:981968167、資本金3000万円、東京都港区芝2-8-18、代表北村勝美氏)は、7月25日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は片山史英弁護士(東京都港区虎ノ門1-15-12、虎ノ門南法律事務所、電話03-3502-6294)。債権届け出期間は8月22日まで。

 当社は、2001年(平成13年)9月の設立以降、『人体の不思議展』の主催者として、運転資金の確保から開催場所・期間の選定、標本の確保等に携わり、企画・運営などの実務面は他のイベント企画会社に委託するなどしていた。『人体の不思議展』は、札幌、東京、名古屋、大阪、広島、福岡など全国30カ所を超える会場で開催した実績を有し、入場者数は延べ600万人を突破するなど各地で好評を博していた。
 
 展示される人体標本は、主として中国において実際の人間の死体を加工・標本化したリアリティの高いものを集めていた。開催形態としては、自らが主催する「自主興行」と地方の新聞社、テレビ局に開催の権利を販売する「売り興行」に大別され、2006年1月期には年収入高約9億9900万円を計上していた。

 しかし、実際の人間の死体を加工・標本化した展示に対して、生命倫理上の問題が多く、死体の入手先にも問題があるなどとして、日本医師会などをはじめ国内外から批判の声が高まるなか、2012年までに同展の打ち切りを決定。その後は大幅に事業を縮小していた。

 負債は債権者約13名に対し約2億8000万円。