2016年のサッカー界、「神ってた」5つのチーム

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1日、今年の「新語・流行語大賞」が発表され、プロ野球セントラル・リーグを制した広島カープの緒方孝市監督が発した「神ってる」が大賞に選ばれた。

そこで、今回は2016年のサッカー界で「神ってた」チームをご紹介。

レスター

もうちょっと前のように感じてしまうが、今年一番の“ミラクル”といえば、なんといってもレスターのプレミア制覇だろう。

前シーズンにかろうじて残留を果たしていた典型的な「エレベーターチーム」の彼らだが、このシーズンは数年前まで下部リーグの選手に過ぎなかったヴァーディが連続得点記録を更新するなど開幕から怒涛の快進撃を続けた。

もちろん誰もがすぐに失速するだろうと考え、レスター出身のギャリー・リネカーさえ「もしレスターが優勝したらパンツ一丁になる」と宣言したほどだ。だがその予想は幸か不幸か外れることになり、リネカーは頭を抱えることになった。

今シーズンはレスターもヴァーディも不調に喘いでいる。魔法は既に解けてしまったのだろうか?

チリ代表

初の南米王者に導いたサンパオリ監督(現セビージャ)が退任し、今年からピッツィ体制となったチリ。

しかし就任から4試合で1勝3敗、コパ・アメリカ・センテナリオのグループステージ2戦目でも格下ボリビア相手にも苦戦を強いられるなど、ビエルサ体制から続いてきた一つのサイクルが終了したかに思われた。

だが、ボリビア戦の後半アディショナルタイム、微妙な判定による幸運なPKを獲得し勝利を収めると、突如として急変する。

準々決勝で“史上最強”とも言われたメキシコを7-0という歴史的なスコアで下すと、決勝では大会初戦で完敗したアルゼンチンをPKの末に下し、見事に大会連覇の偉業を成し遂げたのである。

RBライプツィヒ

飲料メーカーのレッドブルが2009年に買収したことで誕生したRBライプツィヒ。名前に入っている“RB”は、規則によって企業名を入れられないことから表向きは“RasenBallsport”であるが、親会社のレッドブルを表している。

創設時、「10年以内でブンデスリーガに到達する」という目標を掲げていたが、“教授”ことラルフ・ラングニックをスポーツディレクターに据えると右肩上がりに成長、クラブ創設からなんと7年で1部昇格を決めて見せた。

だが驚きはそれだけではなかった。初挑戦となった今季のブンデスリーガでもこれまでの勢いを持続し、あのバイエルンを抑え首位に。1部での初年度で優勝という可能性すらある状況となっているのだ。

ラングニックはかつてホッフェンハイムも短期間で1部に導き、ブンデス初年度には旋風を巻き起こした。この時は終盤に失速したが、今回は果たして?

U-23日本代表

カタール・ドーハで開催されたAFC U-23選手権での日本は劇的な展開の連続だった。

グループステージこそ危なげなく首位通過したが、準々決勝のイラン戦は延長戦の末、豊川雄太と中島翔哉の2発で勝利。準決勝のイラク戦では、後半アディショナルタイム、原川力の劇的な決勝弾でリオ五輪への出場権をゲットした。

そして、決勝の韓国戦では1点をビハインドを許し万事休すかと思われた。しかし、途中投入された浅野拓磨が宿敵相手に2ゴールをマークし、チームをアジアの頂点へと導いたのである。

リオ五輪では残念ながらグループステージ敗退に終わったが、ドーハという日本にとって因縁深い地で成し遂げた快挙は日本のサッカー史に残るものとなるだろう。

シャペコエンセ

1973年創設されたシャペコエンセは、1978、79年に1部リーグで戦って以降は長く下部リーグを低迷した。

彼らは本拠地とするサンタカタリーナ州のなかでも有力な存在ではなかったものの、(「ニッケイ新聞」によれば)2008年に地元企業がチームへの出資を決め、健全な経営方針を持ち込んで以降に躍進が始まったのだという。

2009年に4部リーグにいたが、数年で3部、2部と上がり、2014年に36年ぶりとなる1部復帰。以降、3年連続での残留を果たしている。

ローカル選手権のタイトルこそ持つものの、全国選手権では下部リーグでさえ優勝経験がない。そんな彼らが今年、南米の国際大会でリベルタドーレスの次に権威のあるコパ・スダメリカーナの決勝にまで進んだことは、まさに「小さな町の奇跡」であったと言えるだろう。

ブラジルではクラブ間の対抗意識が強く、熱狂的なサポーターの多くがライバルの失敗を願うものだ。しかし“シャペ”は歴史も浅く、ブラジル中が彼らを「セカンドチーム」に位置づけ、快進撃を応援したのだという。

クラブをここまで導いた“英雄”たちは決勝を戦うことなく夜空の星となってしまったが、今、彼らは国内だけではなく世界中から愛される存在となった。