クリストファー・プリーストは、イギリスSFのポストニューウェーヴ・シーン(1960年代末〜)においてもっとも重要な作家のひとりであり、SF界のみならず主流文学読者からも高く評価された才能である。本書は彼が書きついだ連作《夢幻諸島(ドリーム・アーキペラゴ)》シリーズの長篇で、1981年に発表された。この連作の舞台は別の地球で、北側と南側にひとつずつ広い大陸があり、そのあいだの洋々たる海域を、おびただしい島