2026年「AI開発の現状」レポートで、エンタープライズによるエージェント型AI活用の進展と、ガバナンスやセキュリティ上の課題が浮き彫りに
AIを活用した開発プラットフォームのリーダーであるOutSystems(本社:ポルトガル・リスボン、CEO:Woodson Martin)は本日、最新版となる2026年「AI開発の現状」レポートを発表し、エンタープライズのAIが実験段階から実行段階へと明確に移行していることを明らかにしました。調査対象のほぼすべての組織(96%)が、すでに何らかの形でAIエージェントを使用しており、97%はシステム全体にわたるエージェント型AI戦略を検討しています。これらの調査結果は、企業がAIをミッションクリティカルな業務に組み込み、パイロット運用から本番稼働へと移行している傾向を明確に示すものです。
https://www.outsystems.com/ja-jp/1/state-ai-development/

この傾向はアジア太平洋地域で顕著になっており、インドなどの市場ではエージェント型AIの高度な活用が進んでいます。また、オーストラリアや日本といった国々でも、パイロット運用から本番稼働へと着実に移行しつつあります。

とはいえ、エンタープライズにおけるエージェント型AIの導入が加速する一方で、ガバナンスの整備は追いついていません。本レポートによると、94%の組織が、AIの乱立による複雑化や技術的負債、セキュリティリスクの増大を懸念しています。こうした中、エージェント型AIのガバナンスに関して一元的なアプローチを確立しているエンタープライズはごく一部にとどまり、大半は分断化された環境でエージェントを活用していることが明らかになっています。

McConkey Auction Groupのテクノロジー担当バイスプレジデントであるScott Finkle氏は、次のように述べています。「エージェント型ソリューションにおける当社とOutSystemsの取り組みでは、本番稼働させ、実際にビジネスにインパクトを与えられるような、明確に定義された小規模プロジェクトから着手しました。このプロジェクトの主な目的は、今後のAIプロジェクト推進に向けた基盤を築くことでした。AIの実装を繰り返す中で、OutSystemsとAgent Workbench(エージェントビルダー)が、大きな価値をもたらしてくれると期待しています」

エージェント型AIは、これまでのAIの活用から大きく進化しており、ワークフローの自律的な実行、意思決定、リアルタイムでの適応が可能になっています。Gartnerは、2026年末にはエンタープライズアプリケーションの40%にタスク特化型のAIエージェントが組み込まれると予測しており、これは自律型システムがエンタープライズソフトウェアに急速に採用されていることを示しています。なお、グローバルのITリーダー1,900人を対象とした今回のOutSystemsの調査によると、回答者の49%は、自社のエージェント型AIの能力を「上級」または「エキスパート」と評価しています。
https://www.gartner.com/en/newsroom/press-releases/2025-08-26-gartner-predicts-40-percent-of-enterprise-apps-will-feature-task-specific-ai-agents-by-2026-up-from-less-than-5-percent-in-2025

AI導入の成熟度は地域によって異なります。アジア太平洋地域ではインドが特に高い成熟度を示しており、「上級」・「エキスパート」レベルの割合が際立っています。オーストラリアや日本では「中級」レベルの成熟段階にある層が拡大しており、また、ブラジル、ドイツ、オランダ、英国、米国でも同様に「中級」レベルの進捗がみられます。業種別では、金融サービス機関とテクノロジー企業が本番デプロイにおいて最も高い水準を示しています。