ThinkPadロゴが変化! 天板部分のロゴが180度逆になった意味は?【デジ通】

ノートパソコンやUltrabook、SlatePCには天板部分にメーカーや機種名、モデル名などのロゴマークが書かれていることが多い。

ディスプレイを開いて使用しているときにディスプレイの天板側を見た人に読める向きを「正しい」とし、見えるように配置されている製品が多かった。なぜならそのノートPCをほかの人たちが見たときに「どのメーカーの何というモデル」かが分かるようにという意味が多分に込められているからだ。車のトランクリッドにメーカーマークと車名、グレードが誇らしげに書かれているのと似たようなものだ。良い宣伝になるという点からノートPCなどでも外側から見たときにロゴが読めるようになっているわけだ。

しかし、ThinkPadは日本アイ・ビー・エム時代から、開くときに利用者の方向を向いていたため、ディスプレイを開いた後は天地逆になるようにデザインされていた。外から見られた時にマシンを自己アピールするのではなく「ThinkPadはいつでも実際に利用するユーザーに向いています」という日本アイ・ビー・エムの“大和魂(大和事業所のThinkPad開発陣の思い)”が込められていたのだと筆者は思っている。


従来のThinkPad

ThinkPadの天板のロゴは、利用者が液晶画面を開ける際に正しい向きになるよう配置されていた。まさに利用者視点を優先していたことがわかる。このため、使用している状態のThinkPadの天板を反対側から見ると、ThinkPadとLenovoのロゴが天地逆に見えていた。それだと文字が読めないため外側から見ている人たちに機種名をアピールできない。

メーカーが断固たる決意を持っていない限り、液晶を開けるときに正しいロゴの向きになっているほうがいいか、他人に見られたときに正しく読めるロゴの向きになっているほうがいいかは、意見が分かれるところだろう。ロゴが逆でも使い勝手に影響することはないし、ビジネス利用の多いThinkPadでそもそも利用しているときにロゴの向きを気にすることは、あり得ないだろう。

もしかしたら使用中のThinkPadを外から見てLenovoやThinkPadのロゴが天地逆になっているのが気に入らないという、とてもえらい人がいたために変更されたのかもしれないし、そうではないのかもしれない。こうした類の話は以前から指摘されてはいたが、それでもロゴの向きが変わることはなかった。大和ラボの開発陣が断固拒否したのではないかと推測するが、そうではないのかもしれない。

そして2013年7月に発表された「ThinkPad T440S」と「ThinkPad X240s」でロゴの向きが一般的な向きに変更になった。とうとう最後の砦が陥落したわけだ。このロゴの向きの変更は2-in-1タイプの「ThinkPad Helix」などではすでにされてはいたが、ついにビジネスユースの多いクラムシェル型にまでロゴの回転が浸透してしまったわけだ。

■古き良きThinkPadがThinkPadであるための条件が消滅
「外にも内にもこびず」、「質実剛健」、「必要以上は不要と同じ」「良い機械を作れば、必ずユーザーが付いてくる」というのがThinkPadの”魂”であるのは、日本アイ・ビー・エム時代からThinkPadを長く使い続けて来た人であれば、当然のことと理解しているはずだ。それが良いということで長期使い続けてくれるユーザーが大変多かったのがThinkPadなのである。

しかし、先述したようにレノボへと変わってから最新のThinkPad T440sとX240sからロゴの向きが180度回転し、いわゆる一般的な向きへと変更になった。賛否あった7列キーボードの廃止、ACアダプターの変更、ロゴの回転とThinkPadは、ThinkPadらしさをほとんど削られてしまった。もはや残っているのは「ThinkPad」という名前だけだ。

めそめそと感傷に浸っていても仕方がない。これを好機と捉えた場合、いままでのThinkPadから新しいThinkPadへと過去のしがらみを消して新しく生まれ変わったと見ることもできるわけで、今後、この冠を抱く製品がどのように進化していくのか興味深く見守って行こうと思っている。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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