2週連続、決勝まで勝ち進んだ浅尾美和

 ビーチバレーの国内ツアー最終戦となる『第7戦 東日本大震災復興支援大会・川崎港60周年記念ビーチバレー川崎市長杯』は8日、大会3日目を迎え川崎マリエン(川崎市)にて男女とも準決勝などが行われた。五輪出場経験者、楠原千秋(ユナイテッドホールディング)と限定でペアを組む浅尾美和(エスワン)は午前中の敗者復活戦を突破、準決勝では日本代表の田中姿子(エコ計画)・溝江明香(産業能率大)組を2−1とフルセットの末破った。大会最終日となる9日、浅尾は、悲願のツアー初優勝をかけ、同じく日本代表の浦田聖子(千の花)・西堀健実(丸善食品工業)ペアと戦う。

【写真】最強のパートナーと組み、決勝進出を決めた浅尾 - ビーチバレースタイル

 「めちゃくちゃ嬉しいです!」そして破顔一笑。楠原とペアを組み初戦の先週は準優勝。2週連続の決勝進出である。もちろんオリンピアン・楠原の力に因る部分が大きいが、浅尾も短い期間で「成長している」と楠原は評価する。

 レシーブミスによる連続失点を抑え、高い打点からのスパイク。トスアップの精度も上がっている。最終セットの勝負所でも力むことなく、焦ることなく腕をスイングしていた「私はどうしても力が入り過ぎてしまうのだけど、(楠原)千秋さんに『力を抜いて』と言われてリラックスできた」と浅尾は話す。

 笑顔、笑顔、笑顔。楠原と組んだこの2戦、とにかく笑顔が多い。結果を残しているのもあるが、楠原のアドバイスをニコニコと素直に聞いている光景を見ると、経験を積んだプレイヤーに『教えてもらえる喜び』を感じているようでもある。

「千秋さんとは(気持ちに)余裕を持ってできるんです。焦ったりしない」と言い、また「千秋さんの様な選手になりたい」と何度も話している。

 浅尾の好調さに対戦相手は、楠原にボールを集めるシーンも出てきた。経験あるパートナーをカバーすることも良い経験であり、その上、勝ったことは「大きな価値」(浅尾)がある。

 準決勝後、彼女の目は嬉し涙か、少し潤んでいた。「勝ちが近づいてきたら、興奮、緊張しちゃって…」と、それでも最後まで笑顔は絶えなかった。

 ベストパートナーとともにより大きな価値を手にすることができるのか。より大きな笑みを見せるのか。9日の決戦が待ち遠しい。

(取材・文=小崎仁久)

浅尾美和
最強のパートナーと組み、決勝進出を決めた浅尾美和(写真提供:ビーチバレースタイル

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