韓国語の「おまえが(ニガ)」を差別用語「nigger」と勘違い? 韓国で黒人男性が大暴れ

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現在世界には日本語、英語、フランス語、中国語など97の言語が公用語として使用されている。言葉は相手とコミュニケーションを図る時の欠かせないツールだが、例えば日本語という言葉を日本語を知らない人に向って話してもコミュニケーションは成り立たない。状況によっては、こっちが意図していない「別の意味」にとらえられ、相手に誤解を与えてしまう可能性もある。そんなケースが韓国で発生してしまったようだ。

韓国のインターネット上に27日夜、満員の乗客を乗せたバスの中で、黒人男性(24)が座席に座る男性(61)に向って罵声を浴びせたり暴行している動画が投稿された。

映像に登場する黒人男性は、大きめのTシャツにキャップをかぶった若者で、しかしなぜか男性に向って猛烈に激怒している。大声で「Shut up」、「Don`t talk to me」などと叫んだかと思うと、男性を指差して「イヒヒ」とバカにしながら嘲笑。

男性の横に座っていた女性が我慢できずに黒人男性を注意するも、韓国語で「知らん!知らん!このXXX野郎」と言い返し、女性の体を激しくゆさぶったり引っ張るなどした。それでも興奮が収まらない黒人男性は、座っていた男性につかみかかり、壁に押し付けるなど大暴れ。映像には、ほかの乗客が「警察を呼べ」と叫ぶ声も聞こえ、バスの中は騒然となった。

なぜ、このような乱闘騒ぎが起きてしまったのだろうか? 韓国の報道によると、男性はバスの中で騒いでいた黒人男性に英語で「Shut up」と注意し、続いて韓国語で「お前はここに座れ」と空いていた席に座らせようとした。だが、韓国語で「お前は」を発音すると「ニガ」となり、これを聞いた黒人男性は、黒人を侮蔑するスラング「nigger(ニガー)」と勘違いしてしまったのだ。

黒人男性は警察に当時の様子について、「韓国語はよく分からないが黒人を蔑視する言葉を言われた気がした」と説明し、今は勘違だったことを理解し「申し訳ない」と話しているという。だが、男性に全治2週間の傷を負わせた暴行容疑で、立件となった。

現在この動画はネット上で急速に広まっており、韓国のネットユーザーたちは「いくら激怒しても大人をばかにしたり暴行してはいけない」などと黒人男性を非難している。

黒人男性の勘違いから発生した暴行騒動。とりあえず両者の誤解が解け一件落着となったようだが、このような誤解を招きやすい言葉は、韓国語だけでなく日本でもいろいろとあるのでは? 言葉のトンデモ勘違いが起きないよう、外国人と話す時は、双方気をつける必要がありそうだ。

※画像:NEWSENより引用

※この記事は、ガジェ通ゴールドラッシュの「朴美奈」が執筆しました。