担当M(以下M):11月になって、監督の交代や選手の契約満了の話がメディアに出てくるようになりました。

ラモス(以下R):この時期に漏れてくる話の特徴は、ニュース元になっている人たちがクラブの要職についていることが多いことですよ。どうして今話してしまうのかな。残り数試合でしょう? 今いる監督に失礼なことだと思いますね。

M:誰が漏らしたか追求しなければならないことですよね。

R:監督交代の発表が3カ月前だったらわかりますよ。巻き返しを図るために監督を交代させるというのなら。まだ3カ月あるときに交代させて、もちろんそのシーズンの残りで挽回できればいいだろうし、たとえ今季は結果が出なくても、継続してチームを作ってもらって来季にいいスタートを切るための準備期間となったとしてもいいでしょう。だけど、そうじゃないのなら、なぜ最後まで指揮を執らせて、しかも交代させるって漏らすのかよくわからない。あまり賛成できないですね。

M:サポーターもどう応援すればいいかわからなくなってしまいますよね。

R:サポーターもそうだし、チームの中にも「この監督のためにやってやろう」と思っている選手がいるんですよ。でも、先に発表されるとそんな選手たちのモチベーションは下がってしまう。プロだから常に最後まで全力を投じなければいけないという理屈もわかりますが、人間は機械じゃないんだから、どうしても力が発揮できなくなってしまうんです。それがまた悪循環を生みますね。

M:まだ上位に進出できる可能性があるクラブでも今回は漏れました。

R:それはなぜだかわからないですね。選手と同じように、監督だって動揺しながら指揮しなければならないんですから。

M:Jリーグの契約満了の2カ月前まで、つまり11月末までに来季の契約について話をしなければならないというシステムが、ずっとシーズン終盤の問題になっています。

R:天皇杯の時に来シーズンはそのチームとの契約がない監督や選手は、落ち着かないまま試合に挑まなければならないですからね。チームの中の雰囲気は本当におかしくなります。契約が亡くなる選手に「来年のためにここで結果を残さなければならないよ」と声を掛けても、100パーセントでプレーすることなんてほとんどできませんよ。

M:発表はしたけれど、まだいろいろ決まっていないというケースもあるようです。

R:おかしいですよね。それはクラブが甘すぎる。だいたい、いろいろ漏れることでシーズンが終わる前にそんなことやってたら、本当におもしろいこれからのドラマ以外に目が向いちゃうじゃないですか。僕は漏らした人物にはちゃんと罰金があってもいいくらいだと思います。