「ニコ動」には多くのコメントが寄せられた

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   08年の日本ダービーを制したのは1番人気の「ディープスカイ」だった。騎乗した四位洋文騎手(35)は、07年の「ウォッカ」に続くダービー2連覇で、史上2人目の偉業を果たした。ところが、ヒーローインタビューで四位騎手が発した「ある一言」をめぐって、ネット上で賛否両論が入り乱れているのだ。

「ニコニコ動画」や「ユーチューブ」にアップ

   話題になっているのは、表彰式後のヒーローインタビューでの一幕だ。インタビューは2分強にわたって行われ、冒頭でアナウンサーから「喜びの声を」とマイクを向けられると、「ええ、最高に幸せです」と笑顔で応じた。

   ところが、インタビュー後半になると様子がかわってくる。馬に乗っていての感触を聞かれると、

「そうですねー、もう、あんまりー、あのー」

と何かを言おうとしていたところで、客席を睨んで

「うるせーよ、おい!」

と一喝したのだ。「ディープスカイ」以外の馬券を購入した観客が四位騎手に野次を浴びせ、これに反応したものとみられる。ところが、その直後には、何事もなかったかのように、レースの様子について淡々とコメントを続けた。

「あのー、スタートがね、よければね、そこそこいこうと思ったんですけど、まあ。(武豊騎手が騎乗していた3着の)ブラックシェルが近くにいたんで、ブラックシェルの出方を見ながらいこうと思っていたので…」

   最後に、アナウンサーから

「1番人気の責任が果たせて良かったですね」

と聞かれると、四位騎手は

「そうですね、皆さん応援してくれたので、良かったです」

と応じてインタビューを締めくくった。

   この「うるせーよ!」発言は、活字媒体で大きく報道されることはなかったが、CS放送で生中継されていたため、動画が「ニコニコ動画」「ユーチューブ」といった動画共有サイトにアップロードされ、大量にコメントが寄せられているのだ。

「入ってねーんだよ。このやろう、お前!」

    ヒーローインタビューで、半ば「キレ」てしまうことは異例なことから、コメントでは

「だめだよ、大人の態度取らないと」
「雰囲気が重くなった」

と、四位騎手を非難するものが多い一方、

「野次飛ばす方が悪い」
「自分が外れたからって騎手にあたるのは間違い」

と、逆に四位騎手を擁護するものも相当数ある。さらには、

「注意するのはいいが言い方が悪い」
「批判することでもない」

と、「中立派」に近い意見もあり、発言の賛否については意見が入り乱れている状況だ。

   また、ヒーローインタビュー中のハプニングとしては、08年5月24日の阪神-ソフトバンク戦でも、同様の事例が話題になっている。赤星憲広選手が、インタビュー開始直後に、スタンドに向かって

「入ってねーんだよ。このやろう、お前!」

と怒鳴ったのだ。インタビュー用のマイクがテレビ放送用にしか繋がっておらず、赤星選手の声が球場全体に聞こえないことを観客が野次ったことに反応したものとみられる。

   この様子も、四位騎手同様に動画共有サイトで話題になったが、言葉遣いの乱暴さなどから、四位騎手のケースよりも、赤星選手に否定的なコメントが多いようだ。

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