MAGAも「イスラエル軽視」に反発…終戦批判論に追い込まれるトランプ大統領
戦争は止まったが、友軍は背を向けた。イランと終戦覚書を締結したトランプ米大統領の状況だ。トランプ大統領を支持した伝統支持層のMAGA勢力が覚書締結に反発している。
最近声を高めているのはMAGA内の伝統的な共和党タカ派だ。彼らは2月28日に戦争が始まってから元フォックスニュースアンカーのタッカー・カールソン氏ら孤立主義性向のMAGA関係者が「トランプが『新たな戦争はない』という公約を破った」と批判するのにも戦争を支持した。武力を通じてでもイランの神政体制を倒して核の脅威を除去しなければならないと考えたためだ。
だが4カ月近く続いた戦争が覚書締結で締めくくりの手順を踏むと「なぜイランに多くのものを与えて戦争を終わらせるのか」として強く批判していえる。ロジャー・ウィッカー米上院軍事委員長は「覚書により軍事作戦の成果がかき消されないか懸念される。イラン再建のため組成される3000億ドル(約48兆円)が米国人の税金でまかなわれるのではないとしても、オバマ政権が2015年の核合意の際に渡そうとしていた金額がはした金に見えるようになるだろう」と批判した。
彼らは覚書締結過程でトランプ大統領が戦争をともに行ったイスラエルをないがしろにすることに反発している。ワシントン・ポストは21日、「トランプ大統領とバンス副大統領は戦争を歓迎した人たちの一部からますます激しい批判に直面している。2人が覚書合意を履行しないとしてイスラエルに対する非難レベルを高めておりこのような批判が強まっている」と伝えた。
覚書にレバノンを含むすべての戦線での軍事作戦を中断するという内容が盛り込まれたことにも不満が大きい。レバノンの武装勢力ヒズボラの脅威をなくすために軍事作戦を継続しなければならないというイスラエルの立場と相反するためだ。ワシントン・ポストは「MAGAはこの条項により米国がレバノン攻撃問題においてイスラエルよりイランの肩を持たなければならない立場に置かれることになったとみる」と伝えた。
実際にフォックスニュースのパーソナリティを務めるブライアン・キルミード氏は、米国が覚書締結直前にイスラエルに合意内容を伝えていなかった点を指摘し、「イスラエルが終戦計画に参加することを望むならば内容を伝えておくべきだった。彼らは交渉に参加すらしておらず、終戦に引きずり込まれた」と批判した。イスラエルとヒズボラの武力衝突に対しても「イランがヒズボラにやめろと話さなければならない。(ヒズボラが止めれば)イスラエルも止めるだろう」と付け加えた。
◇米国人の10人中2人だけ「終戦覚書は米国に有利」
米国で今回の合意に対する視線も悪化している。この日CBS放送が世論調査機関ユーガブと共同で実施した世論調査で、米国とイランの覚書がイランにとって有利だという回答は37%だった。米国に有利だと答えた割合は22%にとどまった。
回答者の69%は今回の合意がイランの核計画を永久的に中断できないだろうと答えた。米国がイランの域内脅威を遮断できないという解凍も68%に上った。今回の衝突については、投じた費用に比べ価値がなかったという答も69%に達した。
