大出瑞月(C)日刊ゲンダイ

写真拡大

 女子ゴルフのニチレイレディス最終日(千葉・袖ケ浦CC新袖C=6590ヤード・パー72)は、通算13アンダーで並んだ3人によるプレーオフが18番パー5(506ヤード)で行なわれた。

【もっと読む】愚痴っぽくなりますが、今回は「お金」の話 北海道の試合を断ったのも、実は経費の問題です

 まず、1ホール目にルーキーの吉崎マーナ(18)がバーディーを逃して脱落。2ホール目からはプロ11年目でツアー未勝利の大出瑞月(28)と日本ツアー10年目でツアー7勝のイ・ミニョン(34)との一騎打ちになった。2時間を超える長丁場はプレーオフ最長タイの7ホール目に突入。2オンに成功したミニョンがイーグルパットを外したものの、4メートルのバーディーパットを外した大出を下し、ツアー8勝目を挙げた。

 ティーショットでドライバーを使ったミニョンは、フェアウエーを外した2ホール以外は第2打でグリーンを捉えたが、大出はドライバーをまったく使わず最後まで3打目勝負に徹した。7ホール目に初めて第3打をミスしてピン手前4メートルに。敗れはしたが、ツアー関係者は、「プレーオフは7ホール中5ホールでバーディーを奪った徹底したマネジメントとショットの精度を見れば初勝利も近いのではないか」と言った。

 その大出はかつて、渋野日向子(27)が指導を受けていた元コーチの下で一緒に練習していた。その際、後輩の渋野を「シブコ」と呼んだ名付け親だ。後輩に初Vの報告は持ち越しとなったが、米国で戦う「シブコ」の「分からないゴルフ」は相変わらずだ。

 全米女子オープンは2日目まで首位にくらいつき見せ場をつくって17位。次戦のダブル選は勝みなみ(27)と組んで5位と健闘。完全復調を印象付け、ポイントランキングも109位から84位に浮上した。

 前出の関係者が言う。

「25日からの全米女子プロには出られることになったし、8月にある2回目のリシャッフル(出場優先順位見直し)の心配もほぼなくなった。スイングもよくなり、精神的にも楽になれば、後は上り調子。上位争いが期待されたが、先週のマイヤーLPGAクラシックは1打足りずに今季5度目の予選落ちです。本人はパットが原因と言ってますが、ショットがいいのにパットが悪くて予選を通らないのも問題です。予選落ちが多くても、たまに上位にきてポイントを稼ぐようなゴルフをしていれば、競り合いになったときに必ず脆さが出る。今季で米ツアーに参戦して5年目ですから、ファンは安定したゴルフで、常に優勝を狙える位置でプレーして欲しいはずです」

 昨季は日米29試合で14度の予選落ち。完全復活は遠いのか。