レクサス「RZ」改良モデルに設定の「RZ600e“F SPORT Performance”」

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6リッター相当のスペックに走り重視のセッティング

 レクサスブランド初のBEV(バッテリーEV:電気自動車)専用モデルとして、2023年3月に発売されたレクサス「RZ」。2025年12月にはマイナーチェンジを行った新型が発売されています。
 
 このマイナーチェンジとともに、ハイパフォーマンスモデルとなる「RZ600e“F SPORT Performance”(以下、RZ600e)」なる特別仕様車が設定されています。一体どのような特徴があるのでしょうか。

 レクサスのモデルに与えられる3桁の数字は、実際に搭載しているエンジンの排気量もしくはその排気量相当の出力を備えていることを意味しています。

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 RZもBEV専用ではあるものの、エンジン車と同じ命名規則となっており、システム出力165kW(約224馬力)を発揮する2WDモデル「RZ350e“versionL”」では3.5リッター相当、250kW(約340馬力)を発揮するAWDの「RZ500e“versionL”」は5リッター相当。

 そして300kW(408馬力)を発揮する最上位の「RZ550e“F SPORT”」は5.5リッター相当の出力を発生させます。

 主にこの3グレードがカタログモデルとして用意されていますが、それに対して特別仕様車はRZ600eとなり、ベースとなったRZ550eに対し、プラス13kWとなる313kW(約426馬力)、およそ6リッターNA(自然吸気)車相当の出力を発生しているのです。

 このRZ600eの魅力は高められた出力だけではなく、専用のカーボンを多用した空力パーツを備えることによる強力なダウンフォースがもたらす操縦安定性、走行性能を最大限に活かし切るため、20インチという大型ブレーキローターを採用し、制動力を向上させてスポーツ走行に適したブレーキフィーリングを実現しているのも大きなポイントです。

 さらに空気抵抗を軽減するために全高を20mm低くし、タイヤサイズもフロント255/40R21、リア295/35R21という大径かつ幅広なものに変更。

 その手数だけをみれば、BEVのクロスオーバーSUVモデルに施されているチューニングとは思えないものとなっています。

 開発にあたっては、エアレースパイロットの室屋 義秀選手、レーシングドライバーの佐々木 雅弘選手とともに、空力と走りの性能を極限まで磨き上げており、その原型となったのはRZ発売前の2023年1月に開催された「東京オートサロン2023」で発表された「RZ SPORT CONCEPT」です。

 このコンセプトモデルも佐々木 雅弘選手が手掛けたものとなっており、大きさなどは若干RZ600eとは異なるものの、基本的なデザインはほぼこのまま市販化されています。

 また当時は前後150kWのモーターを搭載しているとアナウンスされていましたが、RZ600eは前後167kWのモーターとなるなど、コンセプトモデルよりも進化している点も興味深い点と言えるでしょう。

 ここまでベース車に対して異なる装備を持っているということもあり、価格(消費税込)は1216万5000円から1244万円と高額。

 しかし100台とも言われる生産台数分の受注は早々に埋まっており、現状ではキャンセル分か、中古車として流通するのを待つしかない状態となっています。