2日の香港マーケットは、主要90銘柄で構成されるハンセン指数が前日比640.14ポイント(2.52%)高の26038.32ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が255.10ポイント(3.00%)高の8762.97ポイントと3日続伸した。ハンセン指数は5月14日以来、約3週ぶりの高値水準を回復している。売買代金は3737億8010万香港ドル(約7兆6176億円)に拡大している。(1日は3309億3680万香港ドル)。
 米株高が投資家心理を上向かせる流れ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウやハイテク株比率の大きいナスダック指数が連日で史上最高値を更新し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が4営業日ぶりに最高値を塗り替えた。香港市場にも買いが波及している。人工知能(AI)産業拡大見通しを背景に、AI株ラリーが続いた。米イラン和平交渉を巡る不透明感などでハンセン指数はマイナスで寄り付いたが、程なくプラスに転じ、上げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、インターネットサービス大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が10.5%高、デリバリー事業大手の美団(3690/HK)が9.3%高、電子商取引(EC)大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が6.9%高と上げが目立った。テンセントについては、微信(ウィーチャット)向けAIエージェントを近くリリースするなどと伝わり、これが材料視されている。美団は、業績改善の期待が支えだ。同社が発表した1〜3月期決算は68億2741万人民元(約1611億円)の赤字に転落したものの、損失は前四半期の151億4428万人民元から大幅に縮小している。テック銘柄が相場を主導する中、ハンセン科技(テック)指数は4.7%高と他の主要指数をアウトパフォームした。
 セクター別では、クラウド関連が高い。微盟集団(2013/HK)が12.5%、金山雲HD(3896/HK)が7.6%、万国数拠HD(9698/HK)が4.5%、金蝶国際軟件集団(268/HK)が3.6%ずつ上昇した。
 ロボット関連の銘柄も急伸。浙江翼菲智能科技(6871/HK)が16.5%高、北京雲跡科技(2670/HK)が10.9%高、深セン市優必選科技(9880/HK)が6.9%高、広東華沿機器人(1021/HK)が4.1%高と値を上げた。
 自動車セクターも買われる。蔚来集団(9866/HK)が8.3%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が6.6%高、小鵬汽車(9868/HK)が6.2%高、理想汽車(2015/HK)が5.7%高で取引を終えた。
 半面、医薬セクターは安い。三生製薬(1530/HK)が8.9%、南京英派薬業(7630/HK)が4.7%、長風薬業(2652/HK)が4.2%、康希諾生物(6185/HK)が2.2%ずつ下落した。
 本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.43%高の4075.10ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。非鉄・産金、銀行・証券、自動車なども買われた。半面、石炭・石油は安い。不動産、インフラ関連、消費、医薬、空運、公益も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)