「勝利の女神」がサッカーW杯で再び降臨か カタール大会でスペイン戦・クロアチア戦のスコア的中、25歳元アイドルの戦略眼
影山優佳
個性的な特技や資格を持っている若手タレントは少なくないが、日向坂46のOGで俳優の影山優佳(25)は、特に際立っている。まもなく北米で始まるFIFAワールドカップのおかげで、彼女の活躍もまた増しそうだ。【大宮高史/ライター】
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4年前の秋のカタールW杯で、影山は本職顔負けのサッカー通ぶりでSNSや芸能界をざわつかせた。この大会は地上波各局よりも、ABEMAが台頭して全64試合の中継を実現。影山も23試合にゲスト出演と、ほぼ3試合に1度は彼女の顔を見る機会があった。スタジオトークの盛り上げ役を担っただけでなく、解説者並みの知見で試合を見ていた。

日本戦においては、明らかに格上とみなされていた強豪国スペインとの試合を「2対1で日本が勝利」と予想。すると、そのスコアで勝利し日本は決勝トーナメント進出を決めた。続くクロアチア戦も「1対1でPK戦に突入」と分析すると、その通りになり、PK戦で敗れはしたものの、日本代表の“勝利の女神”と騒がれるまでになった。
他にもスタメンのメンバーを次々と的中させるなど、素人の適当な予想では全くない、自身の確かな戦略眼を印象付けた。それもそのはず、幼少期から男子と一緒にボールを蹴っていただけでなく、中学2年でサッカー4級審判員の資格を取得している。
サッカーへの情熱は本物であり、カタール大会の後もJリーグや代表戦など、仕事での縁は続いている。
そもそも影山優佳とは何者なのか。芸能界入りしたのは2016年、けやき坂46の1期生に選ばれた。このグループが2019年に改名して日向坂46になる。18年のロシアW杯の時は学業があったため出番はなかったが、21歳で迎えたカタールW杯では、グループ外にもサッカー愛を広く知ってもらう大きなチャンスになった。
そんな彼女にはもう一つ、知力という武器もある。中学3年生で始めたアイドルの仕事と並行して進学校の筑波大学附属高等学校を卒業している。この時点で頭の良さが折り紙つきだが、2023年には「MENSA」の会員になったことを報告した。
「世界人口の上位2%のIQの持ち主」と認定されないと加入できない世界団体で、もちろんテストを受けなければならない。受験のきっかけは、忘れ物が多かったり人の名前を覚えられなかったりしたのが気になってクリニックを受診したこと。テストの結果から「頭の回転が速すぎるかもしれない」と医師から指摘されてMENSAのことを教えられたそうだ。
十数個の資格
他にも地理検定1級、上級心理カウンセラー、歯科助手、世界遺産検定2級など、十数個もの資格を持つ資格マニアでもある。しかも本人曰く「役に立つかもと思って取ったものはない」とのことで、目標のために学ぶそのプロセス自体がモチベーションになっているようだ。
役者としては映像から生の舞台まで、着実に仕事をつかみ続けている。初めての演技は日向坂46時代、映画「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜ファイナル」(2021年)での伊井野ミコ役。生徒会会計監査という自身の才女キャラにも近い役柄だった。
こうした頭脳明晰・真面目といったキャラクターを演じることも多いがそれだけではない。現在テレビ東京系で放送中のドラマ「るなしい」では、主人公の高校生・るな(原菜乃華)が始めた信者ビジネスで、すぐに信者になってしまう高校生の大内塔子役。本来は明るい性格だが恋愛に悩んでいるところを、るなに洗脳されて豹変していく様を丁寧に演じている。
カタールW杯での活躍以後、影山は2023年に日向坂46を卒業。CMで見かけることも増えたが、その企業や団体のラインナップが特徴的だ。というのも、SMAS(住友三井オートサービス)、総務省、タウンハウジング、カナデビアと、公共・インフラ系の企業が目立つのである。
特に日立造船から社名改称したプラント企業のカナデビアについては、一昨年の改称以来ずっとCMに出続けている。アイドルや芸能とは縁遠い業界でも“CMクイーン”ぶりを発揮している訳だ。
人柄に加えてタレントとしての清潔感、サッカーの仕事に象徴されるように頭の回転もよく、勉強家なところから来る安心感が、こういった起用が続く理由でもあるだろう。自身の得意なことと、好きをつきつめたからこその活躍だ。
来る北米W杯でも彼女のサッカー愛と知識が存分に発揮されそうだが、彼女自身も単なるにぎやかし要員でいる気はさらさらないだろう。才色兼備の“勝利の女神”影山の熱い応援は、日本代表にどんな追い風をもたらしてくれるだろうか。
大宮高史
エンタメでは演劇・ドラマ・アイドル・映画・音楽にまつわるインタビューやコラムを執筆。そのほか、交通・建築など街ネタも専門分野。
デイリー新潮編集部
