コンゴ、エボラ疑い患者1000人超…「非常に複雑」な発病にWHOも苦慮
アフリカのコンゴ民主共和国でエボラ出血熱の疑いがある事例が1000件を超えたことが分かった。
29日(現地時間)のAP通信によると、コンゴ民主共和国の公衆衛生緊急対応センターは、これまでエボラ感染が疑われる事例が1077件、感染疑いの死亡者が238人報告されたと発表した。
隣国ウガンダの保健省も同日、自国内のエボラ患者が計9人に増えたと発表した。
◆WHO「武力衝突で拡散抑制が難しい」
前夜、コンゴ民主共和国の首都キンシャサの空港に到着した世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は現地の状況を点検し、国際社会の支援の必要性を強調した。
テドロス事務局長は「(エボラ発生地の)イトゥリ州、北キブ州、南キブ州の地域社会が孤立していないことを示し、彼らの痛みを理解して支援するためにここに来た」とし「エボラは防ぐことができる」と述べた。
続いて今回の事態を「非常に複雑な発病」と規定した。また、発生地域で続く武力衝突や大規模な避難民発生、食料不安などが感染拡大阻止を難しくしていると説明した。
ただ、テドロス事務局長は各国の渡航禁止措置には否定的な見解を示した。発生国に対する過度な入国制限は別の国で感染が発生した場合に早期公表をためらわせる原因になると懸念した。
◆初の回復事例を確認…国際支援も拡大
WHOは今回の流行以降初めてとなる回復事例も確認されたと発表した。
WHO健康危機プログラムの高リスク病原体チームに所属するアナイス・ルガン氏は、コンゴ民主共和国でエボラの診断を受けた患者が2度の陰性判定を経て今月27日に現地医療施設を退院したと伝えた。
ただ、エボラの流行がピークを過ぎたかどうかについては「まだ調査中であり、現段階で断定することはできない」と述べた。
国際社会の支援も続いている。欧州連合(EU)が支援した医療物資が前日、エボラ拡散の中心地であるコンゴ民主共和国のイトゥリ州に到着した。米国は追加で8000万ドル(約127億円)を支援することを決め、総支援規模を1億1200万ドル以上に拡大した。
