20万円で売れた「山本五十六直筆の手紙」が見つかったことも…家に埋もれた「お宝に化けるかもしれないもの」全リスト

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昔使っていた食器や扇風機も売れる

「私の親は家の6畳一間に、大量のモノを抱えていました。片づけが面倒なので、不要品回収業者に10万円を支払って、すべて引き取ってもらったんです。

でも、もったいないことをしたと、今では後悔しています。しかるべき業者に買い取ってもらったり、ネットで高値で売ったりできるモノが見つかったはずだからです」

悔しそうにそう語るのは、自宅の片づけをきっかけに私物を売ることにハマり、『終活×メルカリ 捨てずに資産化する方法』という書籍まで著した菊池靖志氏(64歳)だ。

実際、一般の家庭でも価値あるお宝が見つかることはある。株式会社ポジティブシンキング代表取締役の堀川一真氏が語る。

「新潟のとある商人の蔵で、太平洋戦争で真珠湾攻撃を指揮した軍人・山本五十六の直筆の手紙が見つかったことがあります。

当初、家の人は『どうせ偽物だろう』と半信半疑でしたが、鑑定の結果、本物だとわかった。手紙には、これから始まる戦争を見越し、エネルギー源としての重要性からガス事業への投資を促すアドバイスが綴られていました。

結局、この手紙には20万円の値が付きました」

家族のために家の押し入れや物置などを生前整理すれば、さまざまなモノが出てくるだろう。もちろん、偉人の手紙のような歴史的名品が見つかることは稀だ。だが、ガラクタだと思っていたら、意外にもお宝に化けるモノもあるかもしれない。

では、どんな不要品がお宝として珍重されるのか。まずは、家庭によくある日用品から見ていこう。堀川氏が具体例を挙げる。

壊れていても部品の需要はある

「意外に高値が付くのが、どこの家庭の食器棚にも眠っている古い色ガラスの食器です。

琥珀色やグリーンなどの鮮やかな色彩を放つガラス製品が注目を集めています。特に'60〜'70年代初頭の国産のガラス食器は、ヨーロッパで流行したミッドセンチュリー・デザインの影響を受け、完成度が極めて高いからです。

当時は安価な日用品だったため、60〜70代の方にとっては『昔使っていた道具』に過ぎません。しかし、1点1万〜1万5000円程度の値が付くことも珍しくないのです」

近年では昭和レトロブームも追い風となり、「ただの古いコップ」がインテリア市場で高く評価されることもある。

「プッシュ式でなく、傾けてお湯を注ぐタイプの象印の魔法瓶や、'70年代のチェック柄が施されたポットなども、3000円以上の値が付く場合もあります。

重厚な造りで、どこか懐かしい動作音がする昭和時代の扇風機は、1万円以上の値段が付くこともある。自分では『価値がない』と決めつけていたモノが、孫世代にとっては宝物になることがあるのです」(堀川氏)

若者に支持されお宝に化けたモノは他にもある。出張買い取りをする株式会社トレジャー・ファクトリーの西野剛氏が挙げるのがコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)だ。

「フィルムカメラはもちろん、20年ほど前に普及した初期のコンデジが若い世代に受けています。最新のスマホでは決して出せない画像の粗さや、独特の色味が魅力なのです。

たとえば、ゼロ年代に販売され始めたキヤノン「IXY」シリーズは1万円以上の値が付くこともある。たとえ壊れていても部品の需要があるため、値が付きやすいですね」

【後編を読む】北海道土産の定番「木彫りの熊」が50万円で売れたケースも…実はおカネになる「家の中に眠っている意外なお宝」

週刊現代」2026年5月11日号より

【つづきを読む】北海道土産の定番「木彫りの熊」が50万円で売れたケースも…実はおカネになる「家の中に眠っている意外なお宝」