片山財務相

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 外国為替市場で30日夜、円相場が一時、1ドル=155円台半ばまで急騰した。

 東京市場で1ドル=160円台まで円安・ドル高が進んでいたが、片山財務相らが強い表現で市場をけん制し、円買い・ドル売りの為替介入の可能性を示唆。その後、一気に約5円の円高となり、市場では、政府・日銀が為替介入に踏み切ったとの見方が出ている。

 片山氏は30日夕、記者団の取材に対し、円安・ドル高の進行について、「断固たる措置を取るタイミングが近づいている」と強調し、為替介入の可能性を示唆した。その後、財務省の三村淳財務官も「これは最後の退避勧告として申し上げる」と述べ、市場での投機的な動きをけん制した。

 30日の東京市場では、原油価格の高騰による日本の貿易赤字の拡大を懸念した円売り・ドル買いが進み、2024年7月以来、約1年9か月ぶりの円安水準となる1ドル=160円72銭まで円安・ドル高が進んでいた。

 政府・日銀は、円安が進んでいた24年4〜5月の大型連休中と7月に為替介入を行っている。心理的な節目とされる1ドル=160円台に突入したことで、市場では円買い・ドル売り介入への警戒が強まっていた。