内臓の不調は背骨のゆがみが原因?胸椎を整えて自律神経をゆるめる『背骨コンディショニング』の極意

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内臓の不調は背骨のゆがみが原因?胸椎を整えて自律神経をゆるめる『背骨コンディショニング』の極意

背骨コンディショニングで内臓不調の予防・改善

胸椎のゆがみが内臓の不調を起こす なぜ「胸椎のゆがみ」が胃もたれや便秘を引き起こすのか? 背骨から各臓器へつながる自律神経の伝導異常メカニズム

胃もたれやむかつきをはじめとする胃の不調や、便秘・下痢、むせやすい……など、日常生活で感じるさまざまな不調があります。検査をしても異常がないことが多く、治療の対象とはなりませんが、症状が出るたびに不快な思いをしている人も多いはずです。一見、背骨とは関係がないように思われるこうした内臓の不調も、背骨コンディショニングで改善することができます。

仙骨・背骨のゆがみは、こり・張り・痛み・しびれなどの症状を招くだけでなく、呼吸器や循環器、消化器といった内臓の機能低下を引き起こすことは胸椎の矯正後の症状が軽減されたという声により明らかです。仙骨が後ろにずれれば、代償姿勢で腰椎の前弯がなくなり、バランスをとるために胸椎が後ろにずれます。また、左右の斜転により左右の変位につながります。

背骨の中でも胸椎は、大きく動く頚椎や腰椎と違い、肋骨を介して胸の中央の胸骨とつながって胸郭(きょうかく)を形成しているため、可動域が非常に狭いのが特徴ですが、仙骨がゆがむと胸椎がゆがみ、胸椎とつながっている左右各12本の肋骨も連動してゆがみが出ますのでやはり支える筋力が重要です。

部位別:胸椎の番号と関連する内臓・主な症状 胸椎6~8番は胃・肝臓、胸椎10~12番は小腸・腎臓に影響

胸椎からは、肺や心臓、胃、肝臓、腎臓などすべての臓器をコントロールする自律神経が出ています。たとえば、腰椎の4、5番の前枝は大腸、後枝は坐骨神経、胸椎6~8番の右側は肝臓や胆のう、左側なら胃やすい臓といった具合です。

そのため、背骨のゆがみによって自律神経が過緊張を起こすと、伝導異常のためにその先にある内臓の組織全体がまず固くなります。いまの医学に臓器の固い柔(やわ)いという概念はありませんが。治癒力(ちゆりょく)は低下するようです。たとえば、消化管が固くなれば、食道なら誤嚥(ごえん/食べ物が誤って気道に入ること)、そして、胃なら胃もたれやむかつき、小腸や大腸なら消化不良や下痢・便秘などを起こしますし、肺なら息切れを感じたりします。

しかし、こうした不調も、仙骨・腰椎・胸椎のゆがみを正すことでそれらの症状を改善することができるのです。

【実践】内臓機能を改善する背骨コンディショニング体操

【ゆるめる体操】開脚膝たおし(胸椎) ストレッチ

内臓不調の予防・改善に背骨コンディショニングでストレッチ体操① ゆるめる部位:腰椎6~8番

タオルと自分の体重を使って胸椎を効果的にゆるめることができます。両膝を左右に倒すことで胸椎6~8番に働きかけ、自律神経の緊張をほぐします。

開脚膝たおし(胸椎) ストレッチ体操のやり方

① 開脚膝たおし:胸椎をゆるめて自律神経の緊張をほぐす

【1】胸椎に丸めたタオルを横向きにあてて入れ、仰向けになり、足を腰幅より広めに開いて膝を立てます。両手は身体の脇に軽く広げておきます。背中が痛いときは、タオルを入れずに行ってください。

【2】両肩を床につけたまま、両膝を左右に倒します。

︎左右に30往復する。

開脚膝たおし(胸椎) ストレッチ体操のポイント

両足を左右に倒すときは、腰から下をねじり、肩を上げないように注意します。

できるだけ両膝が床につくようにしますが、難しいときはできる範囲で行い、少しずつ可動域を広げていきます。

開脚膝たおし(胸椎) ストレッチ体操のバリエーション

【1】の姿勢で、両手の指を組んで頭の上に伸ばし、両膝を左右に倒します。広背筋も伸ばします。

︎左右に30往復する。

【矯正体操】脇はさみ足クロス ストレッチ

内臓不調の予防・改善に背骨コンディショニングでストレッチ体操②

矯正部位:胸椎

胸椎にタオルを横向きにあてて足を伸ばして大きくクロスすることで胸椎に強く働きかけ、胸椎のねじれを矯正します。

脇はさみ足クロス ストレッチ体操のやり方

② 脇はさみ足クロス:胸椎のねじれを強力に矯正する

【1】胸椎に丸めたタオルを横向きにあてて仰向けになり、両足を伸ばします。脇の下を両手ではさみ、肘を床につけて上体を固定したら、片足を上げて天井に向けます。背中に痛みがあるときは、タオルを入れずに行ってください。

【2】上げた足を、両手ではさんだ脇腹から下をねじるように内側に倒します。できるだけ膝を伸ばし、つま先から遠くに倒したら、元の位置に戻します。

︎10回行ったら、反対の足でも同じように行う。

脇はさみ足クロス ストレッチ体操のポイント

足を倒すときは、肩から上を動かさないようにして、脇の下からねじるようにします。

足を動かすときは、反動をつけないようにします。

【矯正体操】うつ伏せ胸椎ねじり ストレッチ

内臓不調の予防・改善に背骨コンディショニングでストレッチ体操③

矯正部位:胸椎

ゆがんだ胸椎をほぐして矯正し、緊張した神経をゆるめ、圧迫された内臓を正します。

うつ伏せ胸椎ねじり ストレッチ体操のやり方

③ うつ伏せ胸椎ねじり:圧迫された内臓を正しい位置へ

【1】うつ伏せになって両手、両足を大きく広げ、顔を左に向けます。足を上げて腰をねじり、左手で反対側(右)の足の甲をつかみ、反対側に倒します。できれば足の内側を床につけます。30秒~1分ほどキープして戻します。

【2】つぎに、顔を右に向けます。足を上げ腰をねじり、右手で左足の甲をつかみ反対側に倒します。30秒~1分ほどキープして戻します。

︎30往復行ったら、反対の手も同じように行う。

うつ伏せ胸椎ねじり ストレッチ体操のバリエーション

足をつかんで倒すのが難しい場合は、足だけで行います。うつ伏せになり、手の甲を重ねた上にあごをのせ、足を肩幅より広く開いてつま先を立てます。片足を反対側にできるだけ大きくねじります。

︎反対側も同じように行う。

胸椎のゆがみは内臓機能低下の原因となる

胸椎の6~8番の右側は肝臓と胆のう、左側は胃やすい臓とつながっているほか、胸椎10~12番は小腸や腎臓に、腰椎4、5番の前枝は大腸につながります。胸椎がゆがむと、これらの臓器につながる神経に伝導異常が起こり、筋肉だけでなく、臓器を構成する組織全体が固くなり、内臓機能が低下してしまいます。

内臓壁が固くなっている場合、脇腹をたたくと痛みを感じます。ずれている胸椎を矯正するだけで固さがほぐれ、血液検査の結果も改善します。

胸椎のゆがみからくる主な症状

胸椎3~5

主に関係する神経

肋間神経

関連する器官・部位

胴体、内臓

考えられる主な症状

肋間神経痛、アトピー、乳がん、肺気腫、肺がん、弁膜症、狭心症、不整脈、ぜん息

胸椎1~4

主に関係する神経

胸心臓神経

関連する器官・部位

胴体、内臓

考えられる主な症状

肋間神経痛、アトピー、乳がん、肺気腫、肺がん、弁膜症、狭心症、不整脈、ぜん息

胸椎6~8

主に関係する神経

肋間神経

関連する器官・部位

胴体、内臓

考えられる主な症状

肝機能障害、胆のう障害、胃、十二指腸、すい臓の障害、糖尿病

胸椎5~9

主に関係する神経

大内臓神経

関連する器官・部位

胴体、内臓

考えられる主な症状

肝機能障害、胆のう障害、胃、十二指腸、すい臓の障害、糖尿病

胸椎9~12

主に関係する神経

肋間神経

関連する器官・部位

胴体、内臓

考えられる主な症状

腎臓・副腎・ひ臓障害、血小板・白血球造血不良、小腸障害、輸尿管障害

胸椎10~12

主に関係する神経

小内臓神経

関連する器官・部位

胴体、内臓

考えられる主な症状

腎臓・副腎・ひ臓障害、血小板・白血球造血不良、小腸障害、輸尿管障害

出典:『一生痛みのないカラダをつくる 背骨コンディショニング 仙骨のゆがみを整え、全身の不調を根本から改善する症状別プログラム』著/日野秀彦